Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

儒教に沿わない男女同権

2019-04-01 | 文化一般
DoItYourselfの老舗ホルンバッハのCMがなぜか話題になっている。発端は韓国人女性が人種差別と声を上げたことのようだ。一体何事かと思ってみると、日本の性の商業化と自動販売機文化が矢面に立っていて、人種差別と感じたのは韓国人だというのが面白い。如何にも朝鮮人らしい反応で、それに同調する日本人も同じ文化圏に属すると如実に見える反応だった。

ブルセラショップ文化を揶揄されて怒るのが日本女性だとすれば、それはそれでそうした性の商業化に甘んじている己の文化を恥じなさいと言いたい。まさしく見ざる聞かざる言わざるの文化圏の恥部が表面化した形になっている。最近はネットを観ていても、西欧文化圏的な視座からの主張を逆張りすることがホワイトハウスだけでなく世界中に伝播している。ポストモダーンの一つなのか、それともシナの台頭の影響なのか、新世界の停滞のなせる業なのかは分からない。勿論イスラム世界の女性への位置づけも関係しているだろう。
Hornbach: ja, ja, jippie jippie yeah

So riecht das Frühjahr | HORNBACH

要するに男女を対等に扱って、ティーンエイジャーの娘がおじさんの汗臭い汚れた下着に春を感じるのが女性差別だというのである。ここにも極東の儒教精神に充ち溢れた女性教育や立場との違和感がその文化圏からの抗議で表面化した形になる。恐らくマルクス思想に洗われたシナにおいては同じような反応は起こらないであろうと思う。要するに男女同権は韓国や日本では感覚的に受け入れられないということになる。

車中の文化波で偶々人種を含む差別意識の話題が流れていた。興味深かったのはそうした差別心は家庭の中で育まれるもので児童期以前に形成されるという研究報告だった。つまり子供自体が移民とか何とかの差別意識を持つのではなく、親などの周りの第三者への態度・言動にアンテナを張っていて、そこから差別意識というものが根づくということのようだった。確かにそれは法とか社会秩序とかのもので理解されるものとは違った層で形成されているとすればまさしくその通りなのかもしれない。だから放送で定義されていたように、その人の教養とか社会的な地位とかとは関係なく差別意識が存在しているというのはとても説得ある分析となっていた。

昨晩購入したアイヴスの交響曲四番の演奏会は本当に楽しみになってきた。今までも生では聞いたことが無く、小澤征爾指揮LPとティルソン・ト-マス指揮のCDしか所持していない。その規模からして今後もそれほど体験する機会は無いのではないかと思う。ケント・ナガノが得意にしているかどうかは知らないが、指揮に関しては問題ないと思う。ナガノは一月の「影の無い女」にしても序でに観劇が叶ったもので今回もそれに近い。私はこういうタレントを相性が良いタレントと呼んでいる。

実はその前に他所も探したのだが、ライプチッヒのブロムシュテット指揮も売り切れていて、ケルンのロート指揮も終わった後だった。オペラもチューリッヒのゴルダ・シュルツぐらいで中々価値があるものは見つからなかった。

Vladimir Jurowski über das Konzertprogramm vom 31. März

今夜はベルリンからの演奏会中継がある。またまた由井小雪ことユロウスキー指揮の放送管弦楽団の演奏会で、先日日本で演奏されたマーラーの巨人交響曲「花の章付」が演奏される。ブラームスとともに自然を持ってくるところがこの野鳥愛好家の指揮者らしいところだが、嘗て小澤がボストンで録音したLPも買いそびれていたので本格的に聞くのは今回が初めてとなる。多楽章制の初期の交響曲として捉えるとしているが、説得ある演奏がなされるのだろうか?

その番組を紹介しておいたらマネージメント会社のIMGがいいねを付けてきた。正直驚いている。なぜならば小さな事務所でも細やかなフォローをするところが少ないからで、偶々かもしれないが、やはり先日の日本公演なども手応えがあったのかもしれない。実際のところ今までもロンドンでいい仕事を取ってきていても本当にブレークしていた訳ではないから、会社の方もミュンヘンへの流れを注視しているのかもしれない。そこで私なんかが由井小雪と囃し立てると事務所が文句を言ってくるかもしれない。少なくともヴィデオや放送でとてもいいメッセージを出していて、そのキャラクターを売り込むことではとても成功しているケースとしても間違いないであろう。



参照:
極東アジア人の心理なんて 2009-06-29 | 文化一般
68年への総括の道程 2008-02-20 | 歴史・時事
コメント
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