オーストリアの放送局の夏の音楽祭中継の一覧表があった。目ぼしいところでは「イドメネオ」の中継だ。15日にサーヴスTVで放送がある。今まで使えたことは無いが、以下の様に方法は準備したので、上手く行けば綺麗に見れる可能性がある。アルゲリッチとバレンボイムの二人リサイタル放送もある。あとは「オルフェオ」と「シモンボッカネグラ」、そしてNHKでのハイティンク指揮のブルックナーなどが映像で、その他はラディオ放送のみだ。ベルリナーフィルハーモニカーは載っていないので、無いかもしれない。ブカレストからの中継があるからだろうか。
スイスのTV局でルツェルン音楽祭回顧シリーズ五回番組が流れる。地域限定が掛かっていて、ご丁寧に国内でもVPNを挟んでいたら駄目とか説明してある。まるで国外からその逆で見れますよと説明してあるようだ。VPNの問題点はその転送速度にあるのだが、それを解消する方法も分かった。つまり生でも問題なく見れるという事だ。先ずは自分が狙っているものを見てから、種明かしをしてみたい。欧州の日本からはブロックされているストリーミングを見る場合の参考になると思う。当事国に対応する無料のVPNサーヴァーがあるかどうかが決め手ではあるが。音楽番組の場合はオンデマンドでMP4配信となると生放送よりとは違って音質がMP3で悪くなってしまうからこのトリックは結構重要だ。
第一回目の放送は「エロイカ」でクラウディオ・アバドが最後に振った時の映像のようだ。顔を見るととても顔色が悪く先が短いことが分かる。先日ブルノ・ガンツが亡くなった際に流れた私が出かけた2012年の「エグモント」全曲の時の顔色はまだまだ通常のものだった。
ベルリンからのアーカイヴ放送を聞いた。アンダルシアの指揮者パブロ・ヘラスカサドの演奏を初めて聞く。デビューコンサートらしいが思っていたより大分良かった。二曲目のシマノフスキーの交響曲四番を名人のアムランと演奏した2011年の演奏会中継録音だ。中々参考になる録音で、最初のメンデルスゾーンも徹底的に歌わそうとしていて丁寧な仕事をしている。暫くお呼びは掛かっていなかったようだが、アカデミーなどに出るようになったので再びチャンスが出てくるのかもしれない。
それに続く小澤指揮のランランとの協奏曲まではまだよかったが ― 左手は軽いがやはり怪我後と違ってちゃんと打鍵できていて楽器が綺麗に鳴っている ―、ブルックナーを聞いて余りにも荒っぽい指揮で堪えられなかった。しかし小澤も当時は松本やヴィーンであんな汚い音で管弦楽を鳴らしていたのだろうか?手術前のベルリンでの最後の演奏会だったようだが、完全に弛緩してしまって体調の悪さが分かるような演奏であった。一体いつ頃からあの程度の指揮しかしていないのだろう。その後の復帰後の程度も悪いので、斎藤記念の指揮時代から大分悪くなっていたのかもしれない。あの程度の指揮でバーデンバーデンで復活祭をオープンして貰わなくてよかった。悪い印象が残ってしまうところだ。
途中で止めて放送を切り替えたら、既にクリーヴランドからの放送ではコープランドの自作自演でスプリングが鳴っていた。その次のヴェーバーからグッドマンのクラリネットで聞いたが、音は素晴らしい実況録音だったが、残念ながらクラリネットがか細い音でしかならない。現在のソロ奏者としては勿論通じないのは仕方がないが、コープランド指揮も必死で管弦楽のダイナミックスを押さえている。そのあとの自作自演クラリネット協奏曲からハイドンの主題の変奏曲など興味深いアーカイヴ放送だった。
夜中に録音していたタングルウッドからの放送は会場の関係もあるのかベートーヴェンの四番でティムパニーをゴロゴロと叩かせていた。やりたいことは分かったが、最後のサロメの七つの踊り同様に、その様な方向で仕事をしたいならばミュンヘンの音楽監督を受けるべきだった。自分自身ではもう一つ上のキャリアと実力を保持しているとどうも勘違いしているらしい。一連のベートーヴェンもブルックナーも殆ど失敗は見えているので散々叩かれた方がよいのではなかろうか。数年間じっくり勉強しないことにはもう先が見えて来る。
参照:
ザルツブルク、再び? 2017-11-17 | 文化一般
ピリ辛感が残る最後 2017-08-22 | ワイン
スイスのTV局でルツェルン音楽祭回顧シリーズ五回番組が流れる。地域限定が掛かっていて、ご丁寧に国内でもVPNを挟んでいたら駄目とか説明してある。まるで国外からその逆で見れますよと説明してあるようだ。VPNの問題点はその転送速度にあるのだが、それを解消する方法も分かった。つまり生でも問題なく見れるという事だ。先ずは自分が狙っているものを見てから、種明かしをしてみたい。欧州の日本からはブロックされているストリーミングを見る場合の参考になると思う。当事国に対応する無料のVPNサーヴァーがあるかどうかが決め手ではあるが。音楽番組の場合はオンデマンドでMP4配信となると生放送よりとは違って音質がMP3で悪くなってしまうからこのトリックは結構重要だ。
第一回目の放送は「エロイカ」でクラウディオ・アバドが最後に振った時の映像のようだ。顔を見るととても顔色が悪く先が短いことが分かる。先日ブルノ・ガンツが亡くなった際に流れた私が出かけた2012年の「エグモント」全曲の時の顔色はまだまだ通常のものだった。
ベルリンからのアーカイヴ放送を聞いた。アンダルシアの指揮者パブロ・ヘラスカサドの演奏を初めて聞く。デビューコンサートらしいが思っていたより大分良かった。二曲目のシマノフスキーの交響曲四番を名人のアムランと演奏した2011年の演奏会中継録音だ。中々参考になる録音で、最初のメンデルスゾーンも徹底的に歌わそうとしていて丁寧な仕事をしている。暫くお呼びは掛かっていなかったようだが、アカデミーなどに出るようになったので再びチャンスが出てくるのかもしれない。
それに続く小澤指揮のランランとの協奏曲まではまだよかったが ― 左手は軽いがやはり怪我後と違ってちゃんと打鍵できていて楽器が綺麗に鳴っている ―、ブルックナーを聞いて余りにも荒っぽい指揮で堪えられなかった。しかし小澤も当時は松本やヴィーンであんな汚い音で管弦楽を鳴らしていたのだろうか?手術前のベルリンでの最後の演奏会だったようだが、完全に弛緩してしまって体調の悪さが分かるような演奏であった。一体いつ頃からあの程度の指揮しかしていないのだろう。その後の復帰後の程度も悪いので、斎藤記念の指揮時代から大分悪くなっていたのかもしれない。あの程度の指揮でバーデンバーデンで復活祭をオープンして貰わなくてよかった。悪い印象が残ってしまうところだ。
途中で止めて放送を切り替えたら、既にクリーヴランドからの放送ではコープランドの自作自演でスプリングが鳴っていた。その次のヴェーバーからグッドマンのクラリネットで聞いたが、音は素晴らしい実況録音だったが、残念ながらクラリネットがか細い音でしかならない。現在のソロ奏者としては勿論通じないのは仕方がないが、コープランド指揮も必死で管弦楽のダイナミックスを押さえている。そのあとの自作自演クラリネット協奏曲からハイドンの主題の変奏曲など興味深いアーカイヴ放送だった。
夜中に録音していたタングルウッドからの放送は会場の関係もあるのかベートーヴェンの四番でティムパニーをゴロゴロと叩かせていた。やりたいことは分かったが、最後のサロメの七つの踊り同様に、その様な方向で仕事をしたいならばミュンヘンの音楽監督を受けるべきだった。自分自身ではもう一つ上のキャリアと実力を保持しているとどうも勘違いしているらしい。一連のベートーヴェンもブルックナーも殆ど失敗は見えているので散々叩かれた方がよいのではなかろうか。数年間じっくり勉強しないことにはもう先が見えて来る。
参照:
ザルツブルク、再び? 2017-11-17 | 文化一般
ピリ辛感が残る最後 2017-08-22 | ワイン