先日東ドイツの給食で二千人ほどの子供が食中毒を起こしたようだ。その原因は中国産のイチゴの冷凍だと分り、輸出元のチンタオとドイツの間で論争になっているようである。
日本でも餃子事件が起きて「直ちに健康に影響の出るような状況」と為ったようだが、今回の事件も子供に中共産や東日本産のものを口に入れさせてはいけないという基本的な注意を怠っていたからに過ぎない。
今年になって東京を訪問したという女性に言わせると「そこで住んでいる者は汚染されたものでも食べるしかない」と深刻な真実を表現したが、世界の原子力ムラが口を揃えてそのようなことを言い、本当に放っといていいものだろうか?なにも潔癖症根性でそのようなことを言うのではなくて、やはりグローバルな経済に価値の不均衡として余波を残す問題であるからこそ危惧するのである。決してグローバル経済が人の営みに抗するものであってはいけないからである。
独島を取材したFAZのカールステン・ゲルミスは、こうした状況を他の枠組みで表現している。つまり、日本は極東唯一の先進工業国としてその他の隣国との問題を抱え込んでいるとする。イアン・ビルマが言うように、ドイツが厄介なイスラエルと特別な関係に陥ってしまったように、日本は朝鮮やシナと特別な関係を今後とも引きずらなければいけないということでしかない。
その本来は魚釣島と同じように無人の岩壁に囲まれた島での、島を巡っての武力衝突は1959年に日本の右翼による突撃が最後らしい。銃撃戦があったようだが、結局は日本の右翼が引き下がったようである。
その後の状況をこのレポートは、その馬鹿らしさを関係者の声として巧妙に伝えている。他所の島の漁民夫婦は、月十万円の奨励金と漁場に釣られてここに住み移っているかと思うと、風の吹き曝す寒い冬はもともとの自宅の島へと戻っているそうだ。そこに永住していると思っていたがこれは全く馬鹿らしい。
そして誇らしげに軍を上げて防衛訓練をして、警察官には兵役の若者が自動的に送られてきているようだが、次の交代からは加熱した愛国心から希望者が多く選択されることになるようだ。
それでも専門家は、日本の右翼が夜の闇に隠れて上陸することは防げないとしている。あの岩壁をフリーで登れるようなレンジャー舞台ならば上陸も可能ではないだろうか。勿論韓国の防衛隊の方には規範通り銃殺を辞さない準備は出来ている。
石原慎太郎が金を集めてなにかを遣るならば、せめて三島由紀夫のように部隊を養成して襲撃を試みるべきだろう。あまり、日本の報道で知らされていないのは二三日おきにこの島の防衛圏へと近づき、警告を受けるまで「侵害」を繰り返し挑発する日本の海上自衛隊(海上保安庁?)の存在であろう。
丁度尖閣列島における中共軍の示唆・挑発行動と反対の立場で日本の軍がこれを行っているのである。まさしく石原慎太郎一派が遣ろうとしていることは朝鮮人を見習えということなのである。民意を低めてどうしようというのだろう。
新聞は要点を纏める。「日本はドイツ連邦共和国とは異なり未だに反省していない」というが、それはどうだろう?まさしく民意の問題なのであろう。基本的には半島の連中とそんなにかわらないのではないだろうかという事になる。
参照:
Eine Insel mit zwei Namen,
Carsten Germis, FAZ vom 6.10.2012
日本人よ、恥じを知れ! 2011-03-25 | マスメディア批評
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