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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

流星ワゴン/重松清

2005-06-02 11:12:48 | 本・映画・テレビ
人生をもう一度、やり直せたら……ということを
ベースに、家族をテーマにしたちょっとファンタジーな作品。

これはもちろん、フィクションですが、
「家庭を維持する」というごくごくフツウで当たり前のことが、
現代ではこんなにもややこしく、難しいものになっていたんだな……と
あらためて思いました。

主人公は、ユーレイ親子の案内で、人生の分岐点と
思われる時点へさかのぼる。
あのとき、妻は、息子は、こんな風に思っていたんだということを
初めて知る。

でも、「起こってしまった過去」は変えることができない。

最後には、主人公が厳しくつらい現実を受け入れるところでエンドですが、
「厳しい現実」という「結果」は同じでも、主人公の心が変わって
一歩を踏み出したときに、何かが変わっていく……というところには、
とても共感できました。

久々に本を読んで泣いちゃいました。

おすすめの一冊です。
コメント (2)
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