山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

エコプロ「昆虫食・食用コオロギ」の紹介

2023-03-06 22:26:08 | 産業・技術

この頃、you tubeで食用コオロギを拒否する動画がたくさんあげられていることに気づいた。
いったいなんだって最近急にそんな過剰な拒否反応が出ているのかと思ったのだが、それはなぜか急にコオロギ食が世間に出回り始めたからである。

そして、人々は知らず知らずのうちにコオロギパウダーの入った食品や料理を食べさせられたりして、そのうちコオロギ成分を食することが通常になってしまうのではないかという危機感が多くの人にわいてきたからであろう。

コオロギなんか食べたくない、断固として拒否したいのに、なんでコオロギがこんなにも流通し始めたのか?昆虫を食べることの気持ち悪さよりも、この食品業界の流れの気味悪さに人々が拒絶反応を起こして意思表示をしているのである。

ところで、コオロギ食と聞いて、私は昨年12月に東京ビッグサイトのエコプロで展示されていた昆虫食のブースのことを思い出したのだが、その時は現在のような気味の悪さは何も感じなかった。

それは、生産したい人が生産し、食べたい人が食べれば良いものだという範囲のものだったので、むしろちょっと変わったことに取り組んでいる生産者に対しては好意的な気分であり、頑張ってくださいねと応援するような気持ちだったのだ。

コオロギは、タンパク質もあって結構おいしいものなのであり、食料に適しているんだな、くらいに思っていた。

その後、今日はyou tubeでいったい何が語られているのかと色々動画を見てみた。そうしたら、これには国連やらSDGsやら食糧問題やら人口問題やら環境問題やら政府の補助金やら、いろいろな問題がからんでいることがわかった。またコオロギ自体の問題もある。それらを踏まえて、コオロギを畜産業・食料にするのはどうなのか?推進する根拠や長所がある一方、懸念する点もあり。
それが今の重要な争点だということがわかってきた。

それらについて、たくさん書かねばならないことがあるのだが、今回はとりあえず、まずは昨年12月のエコプロの展示内容だけについて紹介したいと思う。

・・・

エコプロはこの頃は大企業の先端科学技術のようなものは、あまり取り扱われなくなり、ちょっと変わったものが取り上げられている。

これまで目を向けられなかったものに対して、有効利用をすることができる、というようなものが多い。その中の1つが昆虫食のコオロギだった。

少なくとも、現時点で最も食料として注目されている虫はコオロギのようであり、コオロギを使った色々な食品が展示されていた。

たとえば、コオロギスナック、コオロギラーメン。

クリッピーとはコオロギ粉末のお菓子だろうか?

コオロギふりかけ。

なんか様々な、コオロギ入り食品があった。中にはコオロギが丸ごと入っているのもあるそうだ。

「MNH」というのは、コオロギフードやSDGsに取り組んでいる会社だそうだ。

こうやってみると、楽しいコオロギ料理・コオロギ食品の紹介という感じである。

・・・

さてさて、それで具体的に原料のコオロギはどこから来るのか?

そこらへんから捕まえてくるわけではなく、養殖業の会社が複数紹介されており、会社の説明と、コオロギの標本・コオロギパウダー・飼育環境の写真なども展示されていた。

ちなみに、コオロギというのは雑食で、自然界では腐った死骸なども食べてしまうが、養殖では質の良いエサを食べさせて、衛生面もきちんと管理されているようである。

では、1社ずつ説明を読んでみよう。(実はその場ではさっと目を通しただけだったので、今になって画像の説明を読んでみました。)

会社名:株式会社 HYGENTE(ハイジェント)
業種:金属加工業
産地:山形県
コオロギの種類:ヨーロッパイエコオロギ・フタホシコオロギ

概要:
金属材料などのメッキ加工をてがけるハイジェント株式会社。2021年、同社の山形工場でコオロギ養殖を開始しました。そのはじまりは、「山形工場を有効活用できないか」という課題がきっかけ。またそれと同時に、新規産業に関するリサーチをするよう、社長から営業部に指示が下され、「次の事業は社会に貢献できるもの」という指針のもの様々な検討をした結果、コオロギ事業が始まります。

「工場でタンパク質をつくる」をモットーに、“味”も“質”もこだわっています。
食品業界への参入はチャレンジであるものの、30年以上の製造業で培ってきた技術や分析力で、科学的に研究を重ねています。コオロギパウダーの品質やコオロギが持つ独特の臭いを消すために、エサを改良したり、エサの分量を変えたりと日々改善が積み重ねられています。また水も空気も美味しく、そして農業が盛んな山形県という地の利を活かし、地域産品を餌にしています。

子どもは昆虫への興味を示すことが入り口となって、コオロギへの注目度も上がっておくのではないか。」と、子ども向け商品の開発には、注力していきたいと思っているとのこと。

会社名:ENTOMO FARMS (エントムファーム)
業種:コオロギ養殖業
コオロギの種類:カマドコオロギ
地域:カナダ

概要:
エントモファームは設立は2010年。設立当初はペット用のエサとして昆虫の飼育を始めました。2013年に国連による「昆虫食」への取り組みを知り、北アメリカで最初の農場を作り、世界で唯一のオーガニック認証を持っているコオロギファームです。今では、アメリカ、デンマーク、イギリス、フィンランド、オーストラリアなどの世界中の企業と取引をしているコオロギファームのパイオニア的存在です。

コーンや麦など、鶏用にも使われている自然にやさしいエサを使用
エントモ社のアランさんは「「健康でいつまでも持続できること」が一番大切だと語ります。そのため自然環境を守るのが私たちのつとめだとして、次の一歩を踏み出しているとのこと。アランさんからのメッセージは「あなたも、一緒に自然環境を考えて!」とのこと。
エントモ社のオーガニックコオロギは、味も品質も世界に誇れる一級品です。

会社名:株式会社 ecologgie (エコロギー)
業種:コオロギを主要原料とした研究開発 
コオロギの種類:ジャマイカコオロギ  
地域:カンボジア

概要:
コオロギの養殖生産から食品、飼料の開発・製造・販売を行っている。
同社代表の葦苅さんは、早稲田大学で食用コオロギの研究に取り組み、その成果をもとに、大学発ベンチャーとして2017年に同社を立ち上げ、2019年、エコロギーはカンボジアへ進出。カンボジアは、コオロギの生産拠点として気候や風土が適しており、昆虫食の文化が残っています

「現地の農家さん約50人とコオロギを生産・加工し、消費者へ。一気通貫で俊君でいます。コオロギの飼育は計画が立てやすくスモールスタートで始められ、農業の副業としても安定した収入になるので、経済の安定から子どもたちの教育に繋がり、社会に循環できればと考えております」と葦苅さんは語り、コオロギを通じた仕組みづくりにも励んでいます。鉄分や亜鉛など妊婦さんに必要な栄養素を摂取できるもので、実験的に病院食として配布しているとのこと。

葦苅さんは「これからは毎日食べたくなるコオロギ食品を考えていきたいですね。無理せず、強要せず、正しく消費者の行動を変えていけたらと思っています」と、コオロギと食の未来に目を向けています。

会社名:株式会社BugMo(バグモ)
業種:コオロギ養殖及び設計開発
コオロギの種類:ヨーロッパイエコオロギ
産地:ベトナム

概要:
バグモの創業は、2人の共同代表の体験から始まります。松居さんは、カンボジアで食用の肉を作るためにたくさんの森林が伐採されていることを知り、西本さんはウガンダで、肉は高級なもので、子どもたちの給食に付きに1度しか出せなかったという体験をしました。お金や技術がなくても誰もがおいしくて栄養いっぱいの食料をつくる必要性を感じ、コオロギを育てる方法を考え、2018年5月にバグモは誕生します。

ベトナムにある農家さんと一緒にコオロギの生産をする一方で、兵庫県の廃校を利用した国産コオロギの養殖にも着手しています。“栄養たっぷり”というだけでなく、おいしさを加える食材として、食用コオロギパウダーを提案し、新しい発想で製品づくりをしています。

以下画像が切れていて読めないので概略。

エサや環境が変わると、味や栄養も変わる。コオロギの飼育方法から加工までくわしく研究している。日本でも、アジアでもアフリカでも、自分たちで食べ物を作って売り消費する自立した世の中を実現していきたいと思っている。)

会社名:Protanica Co.LTD プロタニカ
業種:コオロギ養殖業
コオロギの種類:ヨーロッパイエコオロギ
産地:タイ

概要:(画像が切れていて読めないので概略)

タイに契約農家を持ち、コオロギビジネスを拡大しているプロタニカ社。
最高水準の食品安全を実現」をミッションとしている。

食品安全基準を順守して、コオロギの製造を続けているプロタニカは、SGSによるGMPとHACCPの認証を受ける製造工場となり、食品安全基準と言われるEUの規格テストを毎月行っています

EU諸国の企業と契約を結び、コオロギパウダーを輸出している。
ゴミゼロ運動にコミットしていく方針。1つはコオロギ肥料。コオロギの糞を利用するプロジェクト。これが成功すれば、廃棄するはずの材料で、地球にも人体にも優しい肥料として生まれ変わります。

2つ目はコオロギから抽出されるオイルです。CEOのルンティップさんは、「私たちはこれらの製品を通して「コオロギは食べ物としてのスーパーフードというだけでなく、環境にもいい影響を与える」ことをPRしたい」とコオロギの素晴らしさを世界中に伝えていきたいと語っていました。

・・・

(ちょっと不完全ですみません。)
(重要と思われる語句や、気になる部分を太字にしてみました。)

コオロギの養殖については、以上の5社についてパネル展示がされていたが、コオロギ製品を作っている会社は、日本にも世界にも、もっとたくさんある。(日々、増えているに違いない。)

それから、コオロギ以外のものでは、

「タガメサイダー」のポスターがあった。

いったいどんな味がして、どんな栄養、どんなメリットがあるのか気になったのだが、特別顕著な味や香り、効能などがあるわけではないようで、奇をてらっているというか、タガメの成分が入っているということで好奇心をもたせるという商品らしい。

食用のトノサマバッタ。

きゃあ~~~~

・・・

エコプロは、この頃は子どものSDGsの学習の場、校外学習の場になっているようだ。好奇心を持って見学している子どもたちがたくさんいて、このバッタもすごい人気であった。

確かに、子供は昆虫に興味があるようである。

SDGs 持続可能な社会を目指して行う活動ということで、エコプロでは、本来の材料でない物を使って製品を作る(食べ物ではない昆虫を食べたり、本来紙の材料ではない果物の皮で紙を作ったり、木で自動車や自転車を作ったり)ような展示があった。

これは一種の遊びではないかと思うようなものもあるが、1つの可能性なんだろう。

その中で、コオロギの食品産業は現実的に産業として発展しつつあり、それに危機意識を持つ人も多いため、最近you tubeで様々な意見がUPされるようになったようだ。

そのことに関してはまだまだ書きたいことがたくさんあるので、次の機会にしようと思う。


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2 コメント

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Unknown (popra)
2023-03-07 00:18:02
友人の説によると、富裕層が食べる肉を確保するため、下々の者達は昆虫食を食べろということらしいのですが😵😱
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Unknown (飛鳥)
2023-03-07 18:28:50
確かに、富裕層がコオロギを食べるというのではなく、発展途上国などの貧しい地域の人たちが自分たちで肉以外のものから栄養を摂れるようにという目的が強そうですね。
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