
三原光尋監督の『恋するベトナム』は素敵なドラマだった。西田尚美演じる女性がベトナムを旅する話で、サイゴンからハノイまで,さまざまなところを旅していろんな出会いをする。旅のドラマだけど、ただの観光映画ではない。
今回この映画を見て、久しぶりにベトナムに行こうと思った。そんな気分にさせられる映画。これは一応お気軽な観光映画のパッケージングをしているし、安直なラブストーリーの意匠を(衣装?)纏ってはいるけど、ただの観光ガイドではない。
傷心の女性が仕事でベトナムにやって来て、あるツアー会社買収のためにお忍びでツアーに参加する。ガイドのベトナム人青年と恋に落ちる。
甘い映画だ。綺麗な観光地を回って、定番ではない特別は旅を体験する。ある種のパターンを踏襲して、お決まりの結末に至る。だけどそれがこんなにも心地よい。
ベトナムの風に吹かれて、(それって大森一樹監督の映画のタイトルだ!)癒される。これはそんな映画である。お約束をしっかり守って夢のような楽しい時間を提供してくれる。