
こういうタイプのエンタメ芝居は退屈なのであまり見ないのだが、これはとても丁寧に作られてあり、好感が持てた。5周年記念作品ということで、今回はいつも以上にこの集団の魅力を十二分に発揮したパフォーマンスを見せてくれたのではないか。目を楽しませる華麗なダンスと華やかな衣装、わかりやすくて単純なストーリー。パフォーマンスとしては申し分ない。あとこれに感動をプラスできれば、完璧だろう。
昔の新感線の芝居もこんな感じだった。精一杯観客を楽しませることを第一に考え、そこに自分たちの美意識をきちんと織り込む。ただのエンタメにはしない。そんな強い意志がいのうえひでのりさんの芝居にはあった。だから東京に進出しても成功したのだろう。この集団が何を目指しているのかは、今回のこの作品からだけではわからないけど、きっと面白いものを作れるのではないか。完成度は高いし、方向性も明確だ。それだけに惜しい。
今回は2ヴァージョンを用意して、それぞれ短編と長編の2本立になっている。僕が見たのは太陽ヴァージョンという少し冒険した方。こちらの長編(『伍~THE SUN~』)は日本を舞台にして鬼と戦う話。もうひとつの月ヴァージョンは西洋を舞台にしてヴァンパイアと戦う話にしてあるらしいが、衣装と設定の細部を替えただけで、内容は全く同じ作品のようだ。こういう遊びって、ディープなファンにとってはとても楽しいことだろう。短編はそれぞれ別の作品が用意してある。僕が見た方は『ソラカラノ』という作品。どちらも、結末が弱いのが欠点だ。お話がどこに向かうのか。それが何を意味するのか。もっと突き詰めて描いて欲しい。生きた機械であるTHE MOON BEAM MACHINEとは何なのか、ただそれだけでもいい。
次回作の予告編もついていて、これがけっこうきちんとした10分ほどの芝居で、おまけではなく、ちゃんとこの作品集のなかに1本として収まっている。全体の構成はイベントとして、とてもよく考えられてある。自分たちの集団のプロモーションとして、しっかりプレゼンができたのではないか。
昔の新感線の芝居もこんな感じだった。精一杯観客を楽しませることを第一に考え、そこに自分たちの美意識をきちんと織り込む。ただのエンタメにはしない。そんな強い意志がいのうえひでのりさんの芝居にはあった。だから東京に進出しても成功したのだろう。この集団が何を目指しているのかは、今回のこの作品からだけではわからないけど、きっと面白いものを作れるのではないか。完成度は高いし、方向性も明確だ。それだけに惜しい。
今回は2ヴァージョンを用意して、それぞれ短編と長編の2本立になっている。僕が見たのは太陽ヴァージョンという少し冒険した方。こちらの長編(『伍~THE SUN~』)は日本を舞台にして鬼と戦う話。もうひとつの月ヴァージョンは西洋を舞台にしてヴァンパイアと戦う話にしてあるらしいが、衣装と設定の細部を替えただけで、内容は全く同じ作品のようだ。こういう遊びって、ディープなファンにとってはとても楽しいことだろう。短編はそれぞれ別の作品が用意してある。僕が見た方は『ソラカラノ』という作品。どちらも、結末が弱いのが欠点だ。お話がどこに向かうのか。それが何を意味するのか。もっと突き詰めて描いて欲しい。生きた機械であるTHE MOON BEAM MACHINEとは何なのか、ただそれだけでもいい。
次回作の予告編もついていて、これがけっこうきちんとした10分ほどの芝居で、おまけではなく、ちゃんとこの作品集のなかに1本として収まっている。全体の構成はイベントとして、とてもよく考えられてある。自分たちの集団のプロモーションとして、しっかりプレゼンができたのではないか。
先日はご来場頂き、誠に有り難う御座いました。
直接ご挨拶が出来ず、申し訳ございません。
ご感想を読ませて頂き、今後の改善点など
また団体での課題を新たに持つことができました。
ご意見を真摯に受け止め、今後の作品に繋げて参りたく思います。
今後ともムーンビームマシンを、何卒宜しくお願い申し上げます。
感謝を込めて
ムーンビームマシン
主宰・Sarah