
先日読んだ『夜のおとなの玩具箱』の姉妹編。こちらの方が先に出版されている。作品としては前作(僕にとっては、だが)の方が好き。こちらはよりシンプルな短編集になっている。同じように6篇からなる短編集で、6つとも全く関連性はなく、独立した作品。未来に向けた子供たちの物語という共通項はあるが。いずれの話も前向きで悪くはない。
1つ目の『謹賀新年』が一番好き。ここに出てくる子供っぽいお父さんがいい。花屋のお姉さんに恋をして、いつも花を買いに行く。ある日、勇気を出して彼女に思いを打ち明ける。30代の子持ちのオヤジが、まだ若い女の子に恋をして、少年のように告白する、というシチュエーションがいい。話は彼が死んだ後、残されたまだ若い妻と、高校生になった娘が彼のことを想う、というお話。
日常生活を舞台にしたものが、僕にはしっくりくる。SFものとか、ファンタジーとかは、ちょっと苦手だ。でも、6つとも読みやすいし、心がぽかぽかしてくるような優しい小説なので、読み終えた時、いい気分にさせれる。確かに、「あさのあつこの多彩な世界」のに力がここにはしっかりと詰まっている。
1つ目の『謹賀新年』が一番好き。ここに出てくる子供っぽいお父さんがいい。花屋のお姉さんに恋をして、いつも花を買いに行く。ある日、勇気を出して彼女に思いを打ち明ける。30代の子持ちのオヤジが、まだ若い女の子に恋をして、少年のように告白する、というシチュエーションがいい。話は彼が死んだ後、残されたまだ若い妻と、高校生になった娘が彼のことを想う、というお話。
日常生活を舞台にしたものが、僕にはしっくりくる。SFものとか、ファンタジーとかは、ちょっと苦手だ。でも、6つとも読みやすいし、心がぽかぽかしてくるような優しい小説なので、読み終えた時、いい気分にさせれる。確かに、「あさのあつこの多彩な世界」のに力がここにはしっかりと詰まっている。