
ジョニー・デップ渾身の一作。自分の作りたい映画を、自らプロデュースして、主演する。とても幸福な話だ。ハリウッドのトップスターになったから出来るのだろうが、それでもこういうマニアックな素材は商業ベースに乗りにくいから大変だったことだろう。
伝説のジャーナリストの若き日を描く青春映画なのかもしれないが、それにしても、ジョニー・デップが20代の青年を演じるのは、ちょっと無理がないか。どうしてもやりたかったのだろうが、無茶である。酒びたりのいいかげんな男で、プエルトリコまで、やってきて、新聞記者として小さな新聞社で働くことになるのだが、そこで、地元の若き富豪に気に入られたり、その恋人と仲よくなったり、そんなこんなの、ダラダラした日々が描かれていくのだが、映画がどこに向かっているのかよくわからないまま、どんどん話が進んでいく。それがイライラすると言う人には勧めない。この何がなんだかよくわからない日々に乗っかってどこに流されるのかも不明なままジョニーと過ごす、という2時間を受け入れられなくては意味を為さない映画だろう。彼の中にある正義感が、自堕落な生活から徐々に浮かび上がっていき、再生するまでのお話。これは、ジョニーによる『プエルトリコの休日』とでも言うべき作品だろう。
ただ、もうたぶん50歳にならんとするジョニー・デップが演じるには、年齢設定が若すぎるし、彼の実年齢にキャラクターをあわせると、このお話は成立しない。いろんな意味で無理のある映画かもしれない。ただ、今ではない時代の、どことも知れない場所(プエルトリコだが)で、ひとりぼっちで、生き直す話というのは、僕には面白かった。とても心地よい2時間である。
伝説のジャーナリストの若き日を描く青春映画なのかもしれないが、それにしても、ジョニー・デップが20代の青年を演じるのは、ちょっと無理がないか。どうしてもやりたかったのだろうが、無茶である。酒びたりのいいかげんな男で、プエルトリコまで、やってきて、新聞記者として小さな新聞社で働くことになるのだが、そこで、地元の若き富豪に気に入られたり、その恋人と仲よくなったり、そんなこんなの、ダラダラした日々が描かれていくのだが、映画がどこに向かっているのかよくわからないまま、どんどん話が進んでいく。それがイライラすると言う人には勧めない。この何がなんだかよくわからない日々に乗っかってどこに流されるのかも不明なままジョニーと過ごす、という2時間を受け入れられなくては意味を為さない映画だろう。彼の中にある正義感が、自堕落な生活から徐々に浮かび上がっていき、再生するまでのお話。これは、ジョニーによる『プエルトリコの休日』とでも言うべき作品だろう。
ただ、もうたぶん50歳にならんとするジョニー・デップが演じるには、年齢設定が若すぎるし、彼の実年齢にキャラクターをあわせると、このお話は成立しない。いろんな意味で無理のある映画かもしれない。ただ、今ではない時代の、どことも知れない場所(プエルトリコだが)で、ひとりぼっちで、生き直す話というのは、僕には面白かった。とても心地よい2時間である。