とても驚かされるような設定である。なんじゃこれ、と思わされる。でも、それはただのおふざけではない。ひとつのスタイルとなっている。その方法を武器にしてどんな芝居を見せてくれるのか、ドキドキした。しかも、それがとてもスタイリッシュで、おしゃれだ。
どこにでもあるような3人家族の話なのだが、彼らの家のリビングにある電化製品たちを、人間が演じるのだ。冷蔵庫とか、電子レンジや、TV、パソコン、携帯、蛍光灯、なぜか、電化製品ではないけど、部屋の観葉植物なんてのも、彼らの仲間だ。ドラマの後半にはアイパットもやってくる。バカバカしいけど、楽しい。それを子供っぽい見せ方で描くのではなく、最初はパワーマイムみたく見せてくれる。物だから、当然しゃべらないし、3人は物として、それらの物に接する。そこがおかしみを提示させることとなる。
だが、家族が寝静まったあと、彼らは動き出し、しゃべりだす。まぁ、そういう展開は仕方がないことだが、このへんから芝居は普通になる。『美女と野獣』なんかもポットとかが、喋るし、それって別段不思議なことではない、と思わせると、この芝居は負けだ。驚きはいつのまにか、普通になっている。
物たちの、人間への復讐が始まる。このへんから更に定番になり、最後の和解なんて、ちょっとこれはないよ、とがっかりさせられる。異常な世界を提示したのに、最終的にはありきたりの展開で、発想の面白さが生かし切れていない。もったいない話だ。
どこにでもあるような3人家族の話なのだが、彼らの家のリビングにある電化製品たちを、人間が演じるのだ。冷蔵庫とか、電子レンジや、TV、パソコン、携帯、蛍光灯、なぜか、電化製品ではないけど、部屋の観葉植物なんてのも、彼らの仲間だ。ドラマの後半にはアイパットもやってくる。バカバカしいけど、楽しい。それを子供っぽい見せ方で描くのではなく、最初はパワーマイムみたく見せてくれる。物だから、当然しゃべらないし、3人は物として、それらの物に接する。そこがおかしみを提示させることとなる。
だが、家族が寝静まったあと、彼らは動き出し、しゃべりだす。まぁ、そういう展開は仕方がないことだが、このへんから芝居は普通になる。『美女と野獣』なんかもポットとかが、喋るし、それって別段不思議なことではない、と思わせると、この芝居は負けだ。驚きはいつのまにか、普通になっている。
物たちの、人間への復讐が始まる。このへんから更に定番になり、最後の和解なんて、ちょっとこれはないよ、とがっかりさせられる。異常な世界を提示したのに、最終的にはありきたりの展開で、発想の面白さが生かし切れていない。もったいない話だ。