どこといって特徴もない一見平凡でさりげない芝居なのだが、これがとても面白いのだ。なんと会話劇である。ほとんど動きもない。あのテノヒラサイズのオカモト國ヒコさんの脚本で、井之上チャルさんが演出を担当したのに、である。
喫茶店のようなところに集まり、そこでそれぞれが自分のとっておきの話をする。話を聞いた後、合評会をし、採点する。彼らはそれぞれみんな話し下手ばかりで、そのトレーニングのためにここに集まっているのだ。つまらない話しか出来ない彼らの話が、つまらないはずなのにとても面白い。その不条理の魅力がこの芝居の面白さなのだ。とはいえ、別段不思議なことはない。必死になって上手くしゃべろうと努力する。それをみんなで応援する。(でも、なんかお互いの足を引っ張っている気もするが)
本来なら見ず知らずだったはずの人々がなんだかなかよしになり、定期的にこうして会う。ネットで知りあい、お互いの恥をさらけ出し、なんとかして上手く人付き合い出来るように努力する。本名も知らずお互いをハンドルネームで呼び合う彼らが、面白い話をするために頑張る姿が描かれる。
だが、今回のミーティングでの彼らの話は、なぜかいつのまにか、怖い話ばかりになっていく。そして、最後にはとんでもない事実が判明するのだが(それ以上は、敢えて言わないけど)どこまでが本気でどこからがジョークなのかよくわからないくらいの絶妙のバランスのよさが素晴らしい。オチは、なんとホラーなのである。(あっ、言ってるよ!)
実に面白い芝居だ。台本がよくできているし、演出もテンポがいい。(敢えてダメ出しすると、後5分詰めることが出来たならもっとよかった。初日は100分だったそうだ。で、今日は95分。この内容と、この芝居の流れからいうなら、ランタイムは90分がベストだろう。)いつものテノヒラサイズとはまるで違うタッチなのもいい。(役者の動きは最小限にとどめる)その上、10デシリットルとも違う。なんともスマートな芝居だ。6人のキャラクターもよく活かされている。
喫茶店のようなところに集まり、そこでそれぞれが自分のとっておきの話をする。話を聞いた後、合評会をし、採点する。彼らはそれぞれみんな話し下手ばかりで、そのトレーニングのためにここに集まっているのだ。つまらない話しか出来ない彼らの話が、つまらないはずなのにとても面白い。その不条理の魅力がこの芝居の面白さなのだ。とはいえ、別段不思議なことはない。必死になって上手くしゃべろうと努力する。それをみんなで応援する。(でも、なんかお互いの足を引っ張っている気もするが)
本来なら見ず知らずだったはずの人々がなんだかなかよしになり、定期的にこうして会う。ネットで知りあい、お互いの恥をさらけ出し、なんとかして上手く人付き合い出来るように努力する。本名も知らずお互いをハンドルネームで呼び合う彼らが、面白い話をするために頑張る姿が描かれる。
だが、今回のミーティングでの彼らの話は、なぜかいつのまにか、怖い話ばかりになっていく。そして、最後にはとんでもない事実が判明するのだが(それ以上は、敢えて言わないけど)どこまでが本気でどこからがジョークなのかよくわからないくらいの絶妙のバランスのよさが素晴らしい。オチは、なんとホラーなのである。(あっ、言ってるよ!)
実に面白い芝居だ。台本がよくできているし、演出もテンポがいい。(敢えてダメ出しすると、後5分詰めることが出来たならもっとよかった。初日は100分だったそうだ。で、今日は95分。この内容と、この芝居の流れからいうなら、ランタイムは90分がベストだろう。)いつものテノヒラサイズとはまるで違うタッチなのもいい。(役者の動きは最小限にとどめる)その上、10デシリットルとも違う。なんともスマートな芝居だ。6人のキャラクターもよく活かされている。