『スーパーソニックジェット赤子』の男ヴァージョン『赤太郎』は基本的には同じ台本を使いながら、ディテールを役者に合わせて変更してある。正直言うともっと基本を壊すくらいの冒険があってもよかった、と思うが、限られた時間の中で3本の芝居を同時進行で作り上げていくのだから、そこまでは望めない。
天然少女、赤子に対してパンク男、赤太郎という設定は悪くはないけど、2人の冒険が全く同じであるのは、納得行かない。同じシチュエーションであろうともキャラクターが変わればいろんなところで、変化が起きて当然だ。だが、そこまでは作り込めない。予定調和になるのは、仕方ないこととはいえ、やはりこれではちょっとつまらない。しかも、あくまでも先行する『赤子』に合わせて作ってあるから、ストーリー展開にも幾分無理があるように思えた。(まぁ、それは先の『赤子』を見ているからだろうが)
しかし、ほとんどの人が既に『赤子』を見ているという状況下でこの作品は作られてあるのだから、一応新作と銘打った以上、その辺もちゃんとクリアしなければ芝居としては不合格だ。これは独立した作品ではなく、女優だけで演じた『赤子』の男優版、というレベルでよいのならば、この作品はこれはこれでいいが、片岡さんはそんなイベント上演だとは思っていないだろうから、新作としての矜持を示して欲しかった。芝居全体の印象も『赤子』と較べて少しおとなしい。もっと破壊的な迫力があってもよかったはずだ。でも、それではこの内容とはマッチしないけど。
要するにこれはあくまでも女優陣による作品だったということなのだ。根本的なところから改良しなければオリジナルを凌ぐような面白いものにはならないという話だ。
天然少女、赤子に対してパンク男、赤太郎という設定は悪くはないけど、2人の冒険が全く同じであるのは、納得行かない。同じシチュエーションであろうともキャラクターが変わればいろんなところで、変化が起きて当然だ。だが、そこまでは作り込めない。予定調和になるのは、仕方ないこととはいえ、やはりこれではちょっとつまらない。しかも、あくまでも先行する『赤子』に合わせて作ってあるから、ストーリー展開にも幾分無理があるように思えた。(まぁ、それは先の『赤子』を見ているからだろうが)
しかし、ほとんどの人が既に『赤子』を見ているという状況下でこの作品は作られてあるのだから、一応新作と銘打った以上、その辺もちゃんとクリアしなければ芝居としては不合格だ。これは独立した作品ではなく、女優だけで演じた『赤子』の男優版、というレベルでよいのならば、この作品はこれはこれでいいが、片岡さんはそんなイベント上演だとは思っていないだろうから、新作としての矜持を示して欲しかった。芝居全体の印象も『赤子』と較べて少しおとなしい。もっと破壊的な迫力があってもよかったはずだ。でも、それではこの内容とはマッチしないけど。
要するにこれはあくまでも女優陣による作品だったということなのだ。根本的なところから改良しなければオリジナルを凌ぐような面白いものにはならないという話だ。