今回額賀澪はなんと棒高跳びに挑戦する。しかも芸人を主人公にして、である。ハードルは高い。オリンピックを目指す大学生アスリートと一緒に、素人の彼は1年間棒高跳びに挑戦してマスターズで優勝を目指すことになる。
売れない漫才師。30歳になり泣かず飛ばすの日々。相方は居酒屋チェーン店で働いている。彼は店長のオファーを受けコンビ解散することに。主人公はアスリート芸人として漫才とは関係ない仕事でそれなりに知名度はある。だけどそれは本業とは言えない。
今回は棒高跳びを課された。ただノルマとしてこなすはずだった。そんな彼の1年間を追う。パリ五輪出場権を獲るための戦いの横で素人が初めて競技にチャレンジする。やがて棒高跳びにのめり込んでいく。
そんなふたりのまさかの友情物語は簡単ではない。ふたりは相容れない。だがお互いをリスペクトしていく。素人で、仕事として与えられたから始めただけのことだったが、(しかも期間限定のお笑い番組)気がつくと漫才以上の熱気で挑んでいた。
もう後がない人生崖っぷちで、縋るように手にしたポールで、高く跳ぶ。ただ跳ぶだけ。スポーツの快感がそこにはある。生きる実感と共に。