アンアン連載の村上春樹のエッセイ、第3弾。別に取り立てて、ここに書くようなことはないけど、今回も大橋歩さんの銅版画とともにセットになった春樹さんのエッセイは読んでいて毒にも薬にもならないけれど、なんだか癒される。それだけでとても貴重なものだ、と思う。何も考えず読んでいると、一瞬で読み終えてしまう。なんだかもったいないけど、でも、あまり有難がって読むほどのものではない。軽い。でも、有難い。
自分の思うことを、そのまま屈託なく書くのがエッセイだと思うけど、そんなエッセイのエッセンスがここにはとてもさりげなく示される。
もちろん春樹さんはいつも等身大で、書かれてあることは、読んだ鼻から忘れていくけど、それは彼のものだけでなく、エッセイの宿命だろう。ただ、その後になんとなく、筆者のひととなりのようなものは残る。なんだか豊かな気分にさせられるのだ。
それにしても、「サラダ好きのライオン」っていうタイトルは何とも素敵だ。そんなライオンがいたなら、なんだかすごい。ということで、わざわざ書くほどのものは、なにもない。あなたは、ただ、手にとって読めばいい。
自分の思うことを、そのまま屈託なく書くのがエッセイだと思うけど、そんなエッセイのエッセンスがここにはとてもさりげなく示される。
もちろん春樹さんはいつも等身大で、書かれてあることは、読んだ鼻から忘れていくけど、それは彼のものだけでなく、エッセイの宿命だろう。ただ、その後になんとなく、筆者のひととなりのようなものは残る。なんだか豊かな気分にさせられるのだ。
それにしても、「サラダ好きのライオン」っていうタイトルは何とも素敵だ。そんなライオンがいたなら、なんだかすごい。ということで、わざわざ書くほどのものは、なにもない。あなたは、ただ、手にとって読めばいい。