
先日TVで『いきうめ短編集』を見た。劇場中継ってなんか集中して見れないから、好きではないのだが、全く飽きさせない。ラストまで見てしまった。作品自体のおもしろさもあるのだろうが、短編集というのが、よかったのだろう。このくらいなら集中力は持続する。TVで映画を見る以上に芝居をTVで見るのはしんどい。生の舞台とあまりに落差がありすぎるからだ。ストーリーを伝えるだけならTVでも充分出来るが、舞台はストーリーではない。まぁ、それは映画に対しても言えることだ。ビデオ、DVDで見る映画は表面的には同じように見えるが全く別物だ。TVで見た映画には余白がない。あれはただのストーリーだ。だから、僕は(基本的には)映画は劇場でしか見ない。
さて、では映画館で見る芝居はどうか。最近はやりの≪ゲキ・シネ≫を見るのは2度目だ。前回は新感線の芝居をブルク7で見た。それなりに楽しく見ることが出来た。ただの劇場中継ではなく、きちんと編集されてある。だから見やすくなっている。3時間もあるのに、飽きさせなかった。しかし、それを見たからといって芝居を見た感動は伝わらない。大スクリーンで見る新感線の芝居は所詮ナマの舞台には及ばないシロモノだった。当然のことだが、なんだかなぁ、と思う。
さて、今回のキャラメルボックスだが、まるで映画のようにとてもよく出来ている。2時間、飽きささない。カメラがとてもよく動く。何台ものカメラによって捉えられた映像をスピード感のある編集によってテンポよく上手くつないである。これって舞台で見るよりずっと切れの良い映像を提示できているのかもしれない。
しかし、だからといってこれを傑作だなんて言うつもりは全くない。と言うよりも見終えてなんか虚しかった。こういう疑似体験をしても、芝居の感動はここからは伝わらない。この作品がどうこうではない。臨場感のある舞台ならではの興奮はここにはない。よく出来ていればいるほど、なんか芝居は遠く感じる。
作品の内容にも少し触れよう。芝居自体はいつもの成井豊で、可もなく不可もない。上手だと思うけれども、それだけ。好きな人は好きだろうけど、僕はなんとも思わなかった。話があまりに単純すぎて、すこし退屈だった。
さて、では映画館で見る芝居はどうか。最近はやりの≪ゲキ・シネ≫を見るのは2度目だ。前回は新感線の芝居をブルク7で見た。それなりに楽しく見ることが出来た。ただの劇場中継ではなく、きちんと編集されてある。だから見やすくなっている。3時間もあるのに、飽きさせなかった。しかし、それを見たからといって芝居を見た感動は伝わらない。大スクリーンで見る新感線の芝居は所詮ナマの舞台には及ばないシロモノだった。当然のことだが、なんだかなぁ、と思う。
さて、今回のキャラメルボックスだが、まるで映画のようにとてもよく出来ている。2時間、飽きささない。カメラがとてもよく動く。何台ものカメラによって捉えられた映像をスピード感のある編集によってテンポよく上手くつないである。これって舞台で見るよりずっと切れの良い映像を提示できているのかもしれない。
しかし、だからといってこれを傑作だなんて言うつもりは全くない。と言うよりも見終えてなんか虚しかった。こういう疑似体験をしても、芝居の感動はここからは伝わらない。この作品がどうこうではない。臨場感のある舞台ならではの興奮はここにはない。よく出来ていればいるほど、なんか芝居は遠く感じる。
作品の内容にも少し触れよう。芝居自体はいつもの成井豊で、可もなく不可もない。上手だと思うけれども、それだけ。好きな人は好きだろうけど、僕はなんとも思わなかった。話があまりに単純すぎて、すこし退屈だった。