1971年
一軍の善戦に刺激されたか、このところ首位の座で頑張るヤクルトにまた明るい材料が一つ。それは大型左腕と期待をかけられているルーキー三橋が、巨人戦で初完封をやってのけたこと。巨人五回戦(浦和)で先発した三橋は、一回、阿部の二塁打と二つの四死球などで一死満塁のピンチをつくったが、ここを切り抜けてから立ち直り、以後は大きなカーブをコーナーに決めて巨人打線を散発の三安打に押え、初勝利(通算一勝一敗)を見事な完封で飾った。一メートル八二、七五キロと大型新人の三橋は「第二の金田」と言われる注目株。まだ荒けずりなため、一軍入りは会田、大木らに先を越されてはいるが、将来性なら三橋が上といわれている金の卵だ。埼玉・鴻巣高から日通浦和を経てプロ入りしたもので、この地元での初勝利は「故郷へ錦を飾った」というところ。三橋は「行けるところまで行こう・・と投げているうちに完封になってしまって・・。この前負けた巨人に、それも地元で勝ててこんな嬉しいことはありません」と大喜び。「一日も早い一軍入りが目標」という三橋に、案外チャンスが早く回ってくるかも知れない。
一軍の善戦に刺激されたか、このところ首位の座で頑張るヤクルトにまた明るい材料が一つ。それは大型左腕と期待をかけられているルーキー三橋が、巨人戦で初完封をやってのけたこと。巨人五回戦(浦和)で先発した三橋は、一回、阿部の二塁打と二つの四死球などで一死満塁のピンチをつくったが、ここを切り抜けてから立ち直り、以後は大きなカーブをコーナーに決めて巨人打線を散発の三安打に押え、初勝利(通算一勝一敗)を見事な完封で飾った。一メートル八二、七五キロと大型新人の三橋は「第二の金田」と言われる注目株。まだ荒けずりなため、一軍入りは会田、大木らに先を越されてはいるが、将来性なら三橋が上といわれている金の卵だ。埼玉・鴻巣高から日通浦和を経てプロ入りしたもので、この地元での初勝利は「故郷へ錦を飾った」というところ。三橋は「行けるところまで行こう・・と投げているうちに完封になってしまって・・。この前負けた巨人に、それも地元で勝ててこんな嬉しいことはありません」と大喜び。「一日も早い一軍入りが目標」という三橋に、案外チャンスが早く回ってくるかも知れない。