1963年
九州ノン・プロ界屈指の好投手といわれ、かねてからプロ入りがうわさされていた八幡製鉄野球部笠崎壮夫投手(22)=下関商高出=は大洋など四球団から勧誘されていたが、このほど大洋入りが決定した。同投手は身長1㍍69、体重70㌔と小柄だが、高校時代からすでに速球投手と注目され、八幡製鉄入社後めきめき頭角を現し、エースとなった。柔軟な体と、腰のバネがめっぽう強く、コーナーにきまるスライダーと、落差の大きいドロップは威力を持っている。一昨年の九州選抜大会後、大洋、広島、近鉄、西鉄が相ついで監督に乗り出した。中でも一番積極的だったのは池田獲得に成功した広島で、久野スカウトの線から一時は「広島入り」が濃厚と見られていた。だが大洋は下商の先輩引地スカウトを通じて勧誘したが、本人がプロ入りに踏み切るにいたらなかった。しかし引地スカウトの熱心な勧誘にこのほど大洋入りを決意したもの。なお正式契約は一週間以内に行う予定。
笠崎投手の話 ボクはナマでプロ野球を見る機会がないのでプロの力を知らない。だから一時はしぶっていたけれど、引地さんの熱心さに負けました。プロでやることになった以上、一から出直す気持ちで一生懸命練習し、八幡製鉄の名を汚さないプレイヤーになりたい。先輩の池田さん(八幡製鉄=現広島)には負けたくない。
九州ノン・プロ界屈指の好投手といわれ、かねてからプロ入りがうわさされていた八幡製鉄野球部笠崎壮夫投手(22)=下関商高出=は大洋など四球団から勧誘されていたが、このほど大洋入りが決定した。同投手は身長1㍍69、体重70㌔と小柄だが、高校時代からすでに速球投手と注目され、八幡製鉄入社後めきめき頭角を現し、エースとなった。柔軟な体と、腰のバネがめっぽう強く、コーナーにきまるスライダーと、落差の大きいドロップは威力を持っている。一昨年の九州選抜大会後、大洋、広島、近鉄、西鉄が相ついで監督に乗り出した。中でも一番積極的だったのは池田獲得に成功した広島で、久野スカウトの線から一時は「広島入り」が濃厚と見られていた。だが大洋は下商の先輩引地スカウトを通じて勧誘したが、本人がプロ入りに踏み切るにいたらなかった。しかし引地スカウトの熱心な勧誘にこのほど大洋入りを決意したもの。なお正式契約は一週間以内に行う予定。
笠崎投手の話 ボクはナマでプロ野球を見る機会がないのでプロの力を知らない。だから一時はしぶっていたけれど、引地さんの熱心さに負けました。プロでやることになった以上、一から出直す気持ちで一生懸命練習し、八幡製鉄の名を汚さないプレイヤーになりたい。先輩の池田さん(八幡製鉄=現広島)には負けたくない。