1964年
高校球界の逸材として注目されていた倉敷工高三年菱川章外野手(18)は二十一日、岡山市上石井の自宅で義父の芳三さん(43)小沢馨倉工監督、中日の柴田スカウトらが立ち会い、中日ドラゴンズへ入団すると発表した。正式契約は二十五日名古屋の球団事務所で行う。同選手は戦後初の混血児選手で、身長183㌢、体重86㌔、右投右打。一年生の夏と三年生の春の二回甲子園に出場。打球の速さはプロ選手なみといわれた。通算打率三割八分、ことしにはいって本塁打3本を打っている。大型打者として早くからプロ野球各球団の注目を集めていた。
義父芳三さんの話 章がいちばん希望し、働きいいところをと思って中日を選んだ。大いに努力し、じゅうぶん力を発揮してくれるものと思う。
菱川選手の話 柴田スカウトの人柄にひかれ、また中日には江藤選手をはじめ好きな選手が多いので中日入りを決意した。職業としてこの道を選んだからには江藤選手を目標にがんばりたい。
高校球界の逸材として注目されていた倉敷工高三年菱川章外野手(18)は二十一日、岡山市上石井の自宅で義父の芳三さん(43)小沢馨倉工監督、中日の柴田スカウトらが立ち会い、中日ドラゴンズへ入団すると発表した。正式契約は二十五日名古屋の球団事務所で行う。同選手は戦後初の混血児選手で、身長183㌢、体重86㌔、右投右打。一年生の夏と三年生の春の二回甲子園に出場。打球の速さはプロ選手なみといわれた。通算打率三割八分、ことしにはいって本塁打3本を打っている。大型打者として早くからプロ野球各球団の注目を集めていた。
義父芳三さんの話 章がいちばん希望し、働きいいところをと思って中日を選んだ。大いに努力し、じゅうぶん力を発揮してくれるものと思う。
菱川選手の話 柴田スカウトの人柄にひかれ、また中日には江藤選手をはじめ好きな選手が多いので中日入りを決意した。職業としてこの道を選んだからには江藤選手を目標にがんばりたい。