1961年
東都大学きってのスラッガーとして定評があり、常に強打をふるってきた専大堀込基明外野手(小諸商出身、二十一歳、1㍍75、70㌔、左投左打)は、プロ球団から誘いを受けていたが、このほど南海入りが決定。シーズン終了後正式契約をかわすことになった。
小諸商時代から好打者として評判の高かった同選手は、専大入学後いち早くレギュラーの位置について好打を発揮した。するどく踏み切るスイングから、目のさめるような好打がしばしばみられたものだ。したがってプロ球団は早くから目をつけていた。今季四割四厘の好率で首位打者となり、争奪戦が開始されたが、大洋、南海、阪急、国鉄などのうち中でも大洋は田村スカウトが中大でマネジャーをつとめ、東都球界の結びつきが深かった関係から交渉にのり出し、一時は大洋入りのうわささえあったくらいだ。しかし学校の先輩でもあり、野球部の先輩でもある杉山選手を介して勧誘にのり出した南海が、これを上回る積極的な交渉に出て、同選手の気持ちを強くつかんでしまった。本人はシーズン中のため、意志表示を避け、専大野球部高橋監督も「私の口からはなんともいえないが、意中の球団は決めているはずだ」とのみ語り、スカウト間の情報を総合すると、南海との間に暗黙の了解がついているようだ。したがってシーズン終了後ただちに契約発表となるものと思われる。
堀込選手の話 南海、大洋、国鉄などからさそわれましたが、まだシーズン中だし、はっきりいえる段階ではありません。シーズンが終わり次第監督さんともよく相談して、できるだけ早く決めるつもりです。
南海橘代表の話 選手権で忙しかったので、くわしいことはまだスカウトから聞いていない。二、三日中にいろいろ話を聞こうと思っている。
東都大学きってのスラッガーとして定評があり、常に強打をふるってきた専大堀込基明外野手(小諸商出身、二十一歳、1㍍75、70㌔、左投左打)は、プロ球団から誘いを受けていたが、このほど南海入りが決定。シーズン終了後正式契約をかわすことになった。
小諸商時代から好打者として評判の高かった同選手は、専大入学後いち早くレギュラーの位置について好打を発揮した。するどく踏み切るスイングから、目のさめるような好打がしばしばみられたものだ。したがってプロ球団は早くから目をつけていた。今季四割四厘の好率で首位打者となり、争奪戦が開始されたが、大洋、南海、阪急、国鉄などのうち中でも大洋は田村スカウトが中大でマネジャーをつとめ、東都球界の結びつきが深かった関係から交渉にのり出し、一時は大洋入りのうわささえあったくらいだ。しかし学校の先輩でもあり、野球部の先輩でもある杉山選手を介して勧誘にのり出した南海が、これを上回る積極的な交渉に出て、同選手の気持ちを強くつかんでしまった。本人はシーズン中のため、意志表示を避け、専大野球部高橋監督も「私の口からはなんともいえないが、意中の球団は決めているはずだ」とのみ語り、スカウト間の情報を総合すると、南海との間に暗黙の了解がついているようだ。したがってシーズン終了後ただちに契約発表となるものと思われる。
堀込選手の話 南海、大洋、国鉄などからさそわれましたが、まだシーズン中だし、はっきりいえる段階ではありません。シーズンが終わり次第監督さんともよく相談して、できるだけ早く決めるつもりです。
南海橘代表の話 選手権で忙しかったので、くわしいことはまだスカウトから聞いていない。二、三日中にいろいろ話を聞こうと思っている。