[訳文]
私たちはこの世に僅かな期間しか滞在しない。 その後は死んでしまうのではなく、元の場所に還るのです。<マハトマ・ガンジー>
私たちは死がお終いではないという確信を持って、私たちの愛する母であり、祖母であり、叔母、姉、又は友であったアンネット・一恵・ストゥルナートが2024年11月16日土曜日に86歳で安らかな眠りについたことを、深い悲しみを持ってお知らせします。
私たちは感謝と愛をこめて、特別慈愛に満ち、他人を思いやる寛大な心を持ち、素晴らしい芸術家であった彼女を永遠に忘れないことでしょう。
(この文章はアンネット先生ご家族のご了承を得て、掲載しております)
アンネットさんが亡くなった。
どこの馬の骨か分らない私を拾って頂いて、何度もステージで共演させて
頂いた。
都落ちして、もう静かに暮らそうと思っていたのに、ウィーン国立歌劇場
で活躍していた歌手の方と演奏出来るとは。
幸せな数年間だった。
アンネットさんが歌劇場を去る決断をしたのは、聴衆にも受けが悪い
不自然なモダン演出が多くなったからとおっしゃっていた。
私は、予算の問題が大きいとしても、新旧の演出を合わせて続けていく
べきだったと考える。
全てのモダン演出をダメとは言わないけど、伝統を守らない方が遙かに
楽で安易な方向だったのは間違いない。
アンネットさん、お疲れ様でした。
ご恩は一生忘れません。
合掌。