森卓さんが亡くなって情緒不安定な中、恒例の銀座『N』へ。
宮崎さんのテナーサックスは、1929年製のコーンで、レスター・ヤングが
吹いていたのと同じ楽器。
スローのレスター風『On The Sunny Side Of The Street』は泣けた。
若い頃は、ここまでグッとは来なかったのに、やっぱりトシか。
ギリギリ大恐慌の前に作られた楽器は、やはり本当に素晴らしい。
私も欲しいけど、軽く100万越だろうな。
夜は、妻が見つけた新丸ビルのフレンチ、ヤナギダテへ。
あまり期待していなかったのに、◎。
もう、沢山は吞めないので、店にグラスで選んで貰ったワインが、どれも
素晴らしかった。
まず、シャンパーニュ。
銘柄は分らないけど、香りが抜群で高価そう。
4杯で5000円なのに。
次はロゼ(写真)。
モーゼルのピノで、はじめて呑んだけど繊細で微発砲気味。
フレンチでドイツワイン、これも素晴らしい。
白は、ブルゴーニュのMacon clos de la maison。
バランスが絶妙で美味いねえ、鱸にピッタリ。
赤は、ボルドーのDE CLOTTE。
ボルドーがあまり好みでない妻も破顔。
これ、たしか結構安いよね、絶対買う。
料理はどれも美味かった。
オカヒジキや昆布だしを使っているのも新鮮。
入店時には、狭い店だな等々文句たらたらだったのに、食べたら大満足。
オススメです。
明くる日は、年イチくらいで行くトンカツ屋。
もう、多少早く死んでもいいから、美味いモノ食いたい。
イイ音楽と食事で元気になったかも。
森卓さん、さようなら。