毎年新年のお祝いは1月1日の夜中12時にロンドンのビッグベンの鐘の音と同時に繰り広げられる光の祭典から始まる。
もちろん寒い夜中のこと、これらの映像はテレビの画面から写真に撮ったもの。
昨年の一大ニュースだったエリザベス女王様の横顔が大空一面に映し出された。
花火の最後にサウスバンクに詰めかけた観客の姿が映されて、2000年祭の真夜中私たちもロンドンブリッジの周辺へ行ったことを思い出した。
お正月は前日から作ったお節料理まがいの昼食に、娘一家を招いて新年を祝ったが、年末の夜遅くまで友達と飲んでいた娘は二日酔いで食欲もなかった。
孫は大好きないなりずしだけで大満足、ほかには手も付けず大喜びだった。パトリックは箸で黒豆の煮たのを一粒づつつまんで上手に食べていた。
私の2軒隣にマセドニアから来た女医さんが住んでいる。昨年5月女王様戴冠70周年記念に行われたストリートパーティで初めて出会い、話したところ,ここに住んで10年だという。それほど隣近所と知り合う機会がなかった。
昨年秋に無人駅のリンゴを取ってきて分けてあげたことから話をするようになり、聞けば我が娘と同い年、誕生日も7日しか違わない。それに彼女の父親が2か月ほど来ていたが、私と同い年。彼女のお父さんはマセドニアでドクターだったがもう定年退職して庭と畑仕事を楽しんでいるという。
マセドニアはギリシャの北、周りはアルバニア、コソボ、ブルガリア、セルビアに囲まれた小さな国で、昨年クリスマスイブに帰国した彼女は、マセドニアの空港が濃霧で飛行機が着陸できず、ブルガリアのソフィアに着陸し、バスで7時間かけてやっと帰国したという。
1月1日に帰ってきた彼女に翌日正月のお節料理を上げたことから、1月6日のマセドニアのクリスマスに招待された。
英国に住んで50年、クリスマスがほかの日にもあることを初めて知った。ギリシャ正教とロシア正教はオーソドックスと呼ばれるキリスト教の分派で、1月6-7日が3博士が生まれたばかりのキリストに会う日なんだそう。昨日プーチンが6-7日だけ戦争停止をオーダーしたのもロシア正教に元づく。
食事のメインは発酵させたキャベツの葉にお米と野菜を入れてオーブンで焼いたロールキャベツのようなものに、マリネートしたサーモンをオーブンで焼いたもの。
家族がみなで楽しむのは手作りのパンに銀紙で包んだコインが入っていて、そのコインが当たった人は一年中ラッキーに恵まれるという。
赤ワインはキリストの血?でお互い飲みながら10時近くまでおしゃべりした。
新しい友達、新しい文化に触れあい、今年はいい年になりそう。
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