毎日素晴らしく暑い日が続いている。この日も天気予報では気温30度になるとのこと、フラスコに入れたコーヒとハム・チーズサンドイッチをリュックにかずいて出かけた。タヴィラの町中も真っ白の壁が青空に映える。旧魚市場には土曜マーケットが開かれていて見て回ったが、タヴィラの産物,干しいちじくや、蜂蜜などのおみやげ品が多かった。
タヴィラの町の一角、この素晴らしいオレンジの並木や塩の山を見ながら、タヴィラの町を通り越しサンタ・ルジアへと歩く。サンタルジアの町家の庭に桃の花が満開だった。なんと1ヶ月遅れの花もあるのだ。
サンタルジアを通り越したどり着いたタヴィラ島への橋まで1時間半、炎天下を歩き、橋を渡った。
タヴィラ島はタヴィラの海岸からサンタルジアまで平行に伸びている細長い島で、元は海底が隆起したものらしく、砂と貝殻から成る。タヴィラ側からはフェリーで渡れるが、サンタルジア側にはこの細い橋が架かっている。
橋を渡ったところに小さな駅が有って、島の中央の休憩所やお店まで小さな玩具のような電車が走っている。線路脇の細道を歩いても30分もかからないが、家族連れや若い恋人たちは電車から手を振っている。
砂浜が伸びる海岸線は日向ぼっこの人たちや気の早い海水浴客が楽しみ、レストランやおみやげ店にもたくさんの人たちが群がっていた。
ここの砂丘に並べられたたくさんの錨は昔マグロ漁に使ったもので、過去のマグロの乱獲により、地中海のマグロはほとんど全滅状態。スペインの海岸線でもこんな錆びた錨が並べて見捨てられていた。
砂浜の砂は歩いても足首まで潜ってしまい、とても縦断できるものではない。島の左側、サンタルジアの町が見渡せる側は、砂地も固く丈の短い雑草が生えて歩くのも可能だった。道無き道を1時間半せっせと歩いて島の反対側へたどり着いた。砂漠のような地にも時々お花畑のように花が咲いていたり、塩田散策で始めて見かけた黄色の花が至る所砂の中からろうそくを立てたように生えていた。
フェリーの桟橋近くの木陰でやっとサンドイッチを開いてみれば暑さのせいでチーズは溶け、コーヒーをがぶ飲みしたにもかかわらず、ふたりとも脱水状態。
キャンパーに帰ってからも喉の渇きに悩まされた。
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