2007年3か月ほどスカンディナビアをキャンパーでまわった。
その時ストックホルムの一つの島スカンセン(Skansen)へ行った。ここは全体がミュージアムの様になっていてスエーデンの生活様式やダンス、食べ物などあらゆることを知ることができる。ここでは1日を費やし大いに楽しんだ。
古い糸巻き機、英語ではスピニングウイールと言う。
若いスエーデンの女性が二人機織り機で布を織っていた。彼女たち英語はペラペラ、コミュニケーションに問題はない。
それでいったい何を織っているのかと聞いたところで
織り糸には驚いた。上左の乾燥したプランツ、英語ではフラックス(日本語名亜麻仁)と言う。このプランツは夏に小さなブルー(空色)の花をつけ、高さ50センチ以上の長い茎をもつ。花後にできた種はリンシードと呼ばれる健康食品の一つ。
この種からリンシードオイルが抽出されるので、ヨーロッパや北海道でも寒い国では広大な土地で栽培されている。
さてそのフラックスの茎は乾燥して細かな繊維になりその繊維から麻布‐リネンが織られる。
この時初めてこんな茎から布を作るというので驚き感激したものだ。人間の知恵とは大したものだと思った。
この時グリーンと白の縞模様のテーブルセンターを買って帰った。新しいうちは良かったが、洗濯したら両縁は波うち真ん中が縮んでしまってテーブルセンターには使えなくなり、大きな買い物袋に作り直した。 布は非常に丈夫だが夏のブラウスにすると直接皮膚に当たるところがシカシカするので洋服はダメ。
最近フラックスをインターネットで調べてみると、この麻布は7000年前から人間が使っているというので本当に驚いた。
麻はフラックスのみならず大麻(マリファナ)、苧麻(チョマ),黄麻(コウマ)などの樹皮から作られる。この樹皮から作るのは以前から知っていたけど、フラックスのような草からできるとは知らなかった。改めて人間の知恵は計り知れないと思った。
ミントさんが宿根亜麻についてブログを書いていらっしゃいます。
https://blog.goo.ne.jp/herb-mint_2006/e/831bd481603695ceb6cab704d934104c#comment-list
フラックスのこと詳しく教えてくださってありがとうございます。
リネンの糸になるのは知っていましたがこうして実際の画像を見せていただけるとよりイメージしやすいですね。
私は観賞用に植えていますが加工できたらすごいですよね。
リンクもありがとうございます。