Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ロイヤル・ドックヤード No 1 Smithery

2023-07-15 06:11:44 | 日記

此のところ毎日曇り空でうすら寒く長袖、コートが離せない。にわか雨も多々あるが、庭の鉢植えにはじょうろの水やりが欠かせない。ケントの南方面ではホース使用が禁止された。それだけ水不足がひどいらしい。

今日金曜日も朝から寒く、長そでフリースで娘の車でジュードとロイヤルドックヤードへでかけた。ここは車で1時間以上かかったケントのチャタム(Chatham)にある。

入場料が大人28.5ポンド以上するとのことだけれど、今春買ったアートファンドのメンバーでは無料というのでありがたい。

ここはテームズ河畔の80エーカーに建築された各種の建物と3機の軍艦・潜水艦などから成ってポールならどんなに喜んだことだろうと思った。

入場の受付とお土産店を通り抜けて一番近くの建物は海洋生物の写真やはく製、骨格などの展示場。

その展示場から広場を挟んだ向かい側の巨大な建物がこれ

1838年に建設されたナンバー3Covered Slip 屋根に窓が400もあるという。

 

重機や魚雷、トーピードなど所狭しと展示されている。こんな大きなトーピードに当たったらどんな大きな軍艦でもひとたまりもないだろうな。

海に囲まれたこの国、ライフボートは昔から重要だったからそのコレクションも充実している。

此の巨大な木造建築物の屋上まで上がるといったい何に使うのか広々とした不思議な空間。

ここからすぐに3か所のドライドック。

HMS Gannet(ガネット)はヴィクトリア時代の帆船で、帆はないまま、中は自由に入って急な階段を上り下りしてみることができる。

上5枚の写真はHMS Cavalier(カヴァリアー)の船内。ここは第2次世界大戦時に使用した軍艦で船内もたくさんの船員や軍人のための設備が行き届いている。

 

HM Submarine Ocelot 潜水艦オセロットは入場後早めに予約して、お昼前に集まった予約客20名ばかり、若い女性の案内で狭い船内に入っていった。

急な階段を降りてすぐにはトーピード―を送り込むガンの装置が見える。

こんな狭いドアを通らなけれが向こうに行けないから、足の不自由な女性数人が棄権した。潜水艦が破壊時にはこのドアを閉めてしまえば、水が入ってこない。こんなドアが4か所にあった。

狭い室内でも人は眠らなければならない、こんな狭いバンクベッドがいくつかあった。

人がやっと通れるだけの機械室やエンジン室、海底でこんな狭いところで何日も過ごしたら気がおかしくなるだろうな。

小雨の降る寒い地上に出てきて外気がとってもありがたかった。潜水艦員とは何て神経の太い人たちだろうと思った。

午後2時の予約までWagon Stop(ワゴンストップ)というキャンティーンでもっていったお昼を食べた。

午後2時の予約で入ったRopary(ローパリー)はロープを作るところ、中年のしっかりしたおばさんが説明、2名の観客を使ってデモンストレーションをしてくれた。

ロープの材料は以前はロシヤから取り寄せた枯れ草を糸を紡ぐようにより合わせ、3本づつの細いロープが縒り合されて太くなりまたその太い3本が縒り合わされて最高直径40センチのロープになるという。

デモンストレーションの奥に長さ400メーターの実際作っている工場があって横を歩いていろいろなロープを見てきた。今現在も多種のロープを作っていて、世界各国に輸出しているそうだ。材料はほとんど麻だということだが、最近はビニールや鉄鋼のロープも出回ってきているため需要が少なくなってきているとのことだった。

売店で長さ10メーターの麻のロープを4.68ポンドで買った。縄跳びにするのにちょうどよい重さがあった。

昔からの帆船の舳先に飾られている女性像。だから船はいつもShe(彼女)でよばれる。

モダンなトーピード。

ここロイヤルドックヤードはグリニッチのロイヤル・マリタイム博物館と戦争博物館の2か所と携帯している。大変充実した1日だった。


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