昨日から晴天で早朝も真っ青な空、空気は身を切るように冷たくキャンピングプラッツを出てアルビ(Albi)へ向かうに辺りは真っ白な霜に覆われ全くの冬景色。朝日が眩しく溶けていない霜がキラキラ輝く。ソーシラックはこの地方の高台にあり、アルビまでの137kmは何度も上がったり下がったり曲がりくねった田舎道を走る羽目になった。
牧場に放牧されている牛や馬には驚くべき仔馬や子牛が居る。多分11月頃に生まれたものと思われるが、英国では2月3月に生まれるべき動物がもうこんなに早く生まれて、生き長らえるのだろうかと心配になる。それだけ南フランスが温かいのだろうか?この気温ではそうとは思えない。眼下の平野は真っ白な霧か雲が覆っていて見えない。
高台を降りてゆくと急に真っ白な霧に覆わてノロノロ運転、途中で道を間違って遠回りになった。グリーンの丘はまたもや高台、眼下の霧を写真に撮リながら進んでゆくと展望台についた。
眼下に見える素晴らしい景色に感激して道を間違ったことを感謝した。なだらかな丘を降りて川縁にたどり着くと霧が深くてはっきり見えない。霧の上空は素晴らしい青空なのに。
川縁から霧の中をゆっくり進み曲がりくねった道を登ってゆくと、霧の中に急に一つのタワーが突き出ていた。まるで真っ白な空に浮かんでいるような景色だったので、車を道端に止めてもらいカメラを構えること10分、辺りは少しづつ晴れてきて、こんなところに町が有ったのだと驚いたのなんの。
先を急ぐ亭主は待ってくれず、又霧が深くなってきたところで諦めてこの町(Cordes sur Ciel)をあとにした。町のサインを撮してバックミラーに映った町を見て驚いた。町がさっきまでの霧のベールを脱いで手を振っているよう。あんなに素晴らしいところなら歩きまわってみたかったと言ったらまだ腰の痛い亭主はモウ遅いの一言。 それでもキャンパーを止めてくれて写真を写した。しっかり写真を撮ったからとキャンパーに乗り込んでバックミラーを見たら町はほとんどが霧に覆われてきえていた。全く狐にばかされたようだった。この町の名前は(空中の町)という意味だとのこと。
アルビは平野と大きな川の縁に作られた中世の町で霞の中に有名な大聖堂がそそり立っている。
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