フランスやドイツはキャンピングカーに対して非常に親切で、設備も良く整っている。
アルビにはキャンパーの下水とトイレの排泄、飲料水補給の設備が整った無料施設が通りの一角にあり、そこのインフォメーションにはアルビ大聖堂の近くの駐車場にはキャンパー専用の無料駐車場があると書かれていた。
コーデネートをカーナビに入れて町の通りからも突き出て見える大聖堂へ向かった。
カーナビは一方通行を認知せず、何度も行き止まりに突き当り引き返したり細道を走り回ってやっと駐車場に辿り着いた。
このキャンパー用の駐車場は48時間駐車可能でありがたい。大聖堂はただ今修復中で中を見ることができないが、壁にはられた写真を見るとなかなか素晴らしい。ここへ来て初めてこの町が世界遺産になっていることを知った。
なぜこのアルビへ来たかったかといえば、昨年見たテレビ番組にアルビの川に住むオオナマズが水辺にやってくる鳩やかもめを水に引きずり込んで食ってしまうという恐ろしいもの。その時に見たアルビの素晴らしい橋が忘れられなくてぜひ行ってみたいと思っていた。
この日午前中に着いたから2-3時間ほど観光してフランス南部のキャンプサイトへ行く予定だった。
この旧市街にはやや小さめの屋内市場があり、ほとんど閉まりかけていたものの魚屋、肉屋、八百屋などが数軒ずつある。大好物のチコリを見つけすぐ1kgを買ってしまった。
11世紀にかけられたこの橋、忙しく車が往復していて本当に大丈夫なのだろうかと心配になる。対岸の町と旧市街から左に長く伸びた橋まで行こうと、古い橋を渡り狭い通りを歩いて辿り着いたところが、電車の鉄橋だった。がっかりしてまたきた道を折り返し、キャンパーに辿り着いた。
出かけようとカーナビを付けようとしたら電気の接続部分が壊れてしまって使用不可、さて困ったことに数年前までカーナビ無しでヨーロッパ中走り回って問題なかったのに、今ではこの町を出ることさえもままならない。
近くのカフェーで聞いたところ2軒の携帯電話のお店で聞いてみたらと言われ、行ってみたものの、カーナビなどどこにも見つからない。おまけにたくさんの人たちが行列を作っていて、皆どうしてこんなに携帯が必要なのかと聞きたいくらいだった。
町の観光案内所で聞いたところ、近くにドクターITというのがあると教えられ又歩きまわってやっと見つけた。お店はシャッターが降りて閉まっている。この日は12月22日の月曜日、まだクリスマスには早いし午後3時過ぎお店が閉まる時間でもない。
又観光案内所に引き返すと、月曜日は閉まっている店が多いから明日の朝に行ってみたらと言われ、この夜は駐車場で一泊することになった。この駐車場、トイレもなければ電気もないしこの夜は霜が降りて寒い。キャンパーの中でガスストーヴをつけて一夜を過ごしたが夜中にガスが切れてしまって明け方の寒いこと。
朝の9時にドクターITへ行ってみたら,開店は10時と書いてあり、昨日しっかり見て置かなかったのが悔やまれる。又10時に行ってやっと代わりの接続ケーブルを買って帰った。
まるで天の助け、有り難かった。
早速カーナビをつけてフランス南部のキャンプサイトへ向かった。この寒い朝、霧が深く長い間霧中で走っていたら急に霧が晴れて素晴らしいフランスの田舎を見ることができた
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