昨日ロックローモンドからたどり着いたキャンプサイトで夕方又来いといわれて、その間訪ねたナショナル・トラストのカレーン城(Culzean Castle)を紹介しましょう。キャンプ場から20分ほどにあったこのお城は、私たちが訪れたナショナルトラストの中では一番と思われる素晴らしい城です。
城の門からお城近くの駐車場までの広大な敷地はスコットランド初のカウントリー・パークになっています。
予習ナシで門から見たこの城は息を呑むほどの素晴らしさ、青空の中にかがやいていました。城内は写真禁止の為絵葉書をスキャンしたのが写真4,5,6、です。入った玄関の大広間が武器展示場(写真4)になっていて、此れだけの武器が芸術的に飾られていたのを見たのは、ハンプトンコート依頼でした。各室内に案内人が居ますが、各国語で書かれた案内書があり、日本語もありましたので、このような田舎でも日本人が多いのだろうと思います。写真5の螺旋階段はこの城の中心に当たり、設計者ロバートとジェムス・アダム兄弟(1758-1794)の会心の作といわれています。
写真6のベットルームの壁にかかる絵はナポレオンで、ナポレオンが失墜したすぐ後、イギリスの皇族貴族はこぞってヨーロッパへ出かけ、彼にゆかりのものを買いあさったそうです。それで絵のみならず、ナポレオンの姉妹の像なども展示されていました。
この城はケネディ家(米大統領ケネディ家と全く関係なし)の持城でしたが、1938年3代目侯爵が90歳でなくなる際、ナショナルトラストに寄付するようにとの彼の遺志で、1945年に寄付されたものです。その当時の相続税は49%から74%(1945年)に上がり、税金が払えなかったものでしょう。1945年にアイゼンハワーが訪れ、彼が1969年になくなるまでに4回も訪問滞在しています。この城の一角をアイゼンハワーに生涯の居室として贈呈した為です。
何マイルもの庭園に池や花壇があり鹿の遊ぶ牧場や森の中の散歩道など、その昔の貴族の富は計り知れないものがあります。
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