寒い日が続いている札幌から、ren.です。
日が差すこともあるので、路肩の雪も解けるかと思ったら、意外なほど残っている。
場所によっては、このまま根雪になるのかもしれません。
さて、昨夜は2012年のF1最終戦、ブラジルGPでした。
なお、BSでの放送は、このあと月曜22時からです。
BS視聴組はネタバレに気をつけてください。
ベッテルとアロンソの年間王者を賭けた接近戦。
ミハエルの引退試合(2回目)。
ハミルトンら、来年移籍ドライバーの餞(はなむけ)となるレース。
可夢偉のザウバーへの恩返し?意趣返し?
etc……
そんな色々なものが、ぎっしりと詰まった最終戦。
レースも最後まで何が起こるかわからない、全編クライマックスな展開になりました。
PPはハミルトン。
ベッテルは4番グリッド、マルドナドが予選で10グリッド交代処分を受けたため、アロンソは7番グリッド。
王者のためにはアロンソは表彰台が前提、ベッテルは4位以上なら3年連覇が確定です。
雨となり、ウェットスタートの1周目、多重クラッシュが発生。
なんとベッテルが後ろ向きになって最後尾にいるという事態に。
どうやら、スタートでもたついたベッテルに、セナが追突してスピンさせ、スピンで弾かれたセナはさらにペレスにピンボール。
セナとペレスはそのままリタイヤしましたが、ベッテルはエキゾヘスト付近を破損させたもののレースに復帰。
これで吹っ切れたのか、ここからベッテルの大躍進が始まります(w
その間にアロンソは一時は3番手まで進出。
グロージャンとマルドナドが、濡れた路面につかまりウォールの露と消えました。
……はい、今年のウィリアムズ終了~(w
つか、マルドナドのリタイヤはタイミングモニターでしか確認できなかったので、しばらく唖然としました。
(※ 地上波での視聴でようやく、画面奥で処理されているマシンを確認できました)
やれやれ、来年もいい車が使えるかは、分からないというのに。
そのほかにも、ウェバーがスピンしたり、ロズベルグがパンクしたりと混乱は続きます。
さらに、雨脚が不安定で、路面に乾いた場所が増えてきたり、一部のコーナーが水浸しだったり。
数周ごとにドライとウェットのどちらが速いか、状況がころころ変わります。
そし気付いたら、ベッテルは6番手まで順位を戻しているんだから、すごい男だ。
と、コース上にデブリが増えすぎたため、ここで5周ほどのSC導入。
やれやれ、あっという間にレースはほぼ半分を消化してしました(w
SC解除と同時に、可夢偉が発奮。
ベッテルを抜き、さらにアロンソをパスして4番手浮上。
拍手していたら、マッサがやはり、ベッテルとアロンソを抜き、さらに可夢偉を逆転。
ま、まあ、彼も母国GPだし、がんばったらいいんだからねっ!(w
ここまで、マクラーレン勢とヒュルケンベルグが、ローテーションのごとくトップで入れ替わり、レースを先導する形。
決着は、ヒュルケンベルグがハミルトンと接触することでついてしまいました。
これによってハミルトンはリタイヤし、マクラーレンに花を飾れず去ることに。
ヒュルケンベルグもドライブスルーペナルティによって後退します。
雨が強くなる中、トップのバトンを追撃するのは、表彰台圏内を死守せんとするアロンソ。
ここでベッテルはタイヤ選択に手間取り、ピットを重ねて順位を落とすことになります。
2LAP TO GO、8番手の可夢偉が、前方のミハエルに"卒業追い出しパス"を仕掛けますが、わずかに接触してスピンを喫し、逆に10番手に押し戻されてしまいました。
引退するとはいえ、ミハエルも負けて去るわけにはいかないか(w
と、思っていた矢先に、可夢偉を追い抜いたばかりのディ・レスタがウォールにハードヒット!
これによって、2度目のSC導入に。
とはいえ、残りは1周半。
これだけめまぐるしかったレースは、最終的にSC先導(結局、コースには出ませんでしたが)によるパレードラップのままゴール。
バトンが優勝、2位はアロンソ、3位は母国表彰台で感極まるマッサ。
まあ、アロンソの拳がなければ2位だったという気持ちもあるのでしょうが。
可夢偉はザウバーにさよならポイントを贈る、9位入賞。
そしてベッテルは6位入賞。
年間ポイントは、アロンソが278Pに対し、ベッテルは281P。
その差は3Pで、ベッテルが3年間連続のドライバーズチャンピオンシップタイトルを獲得しました。
ベッテルは6位でしたので、ピットレーンにパルクフェルメしましたが、そこでいつものガッツポーズ。
いつもは愛おしく撫でていたレッドブルの牛に、今日はまたがって喜びを表します。
スタンドもそんなベッテルに歓声。
そして、やたら肉薄してスタッフに体で止められるカメラマン(w
それを見つめるアロンソの瞳の、なんと悲しげなことか。
ほんのわずかに年間王者の尻尾を捕らえることは出来なかった、そのショックたるやいかに。
思えば、今年は開幕から次々と別の優勝者を生み出してくれたりと、まさに、息詰まる展開をみせてくれることになった、ドラマチックな2012F1でした。
来年はマクラーレンや、多くの中堅チームの顔ぶれが変化します。
可夢偉の去就も気になりますが、そうした変化がどうレースに影響するのか楽しみですね。