思ったほど雪が解けていない札幌から、ren.です。
今日なんか、結構日差しが温かくて、窓越しだと暑いくらいだったのに。
明日以降、また雪が降りそうだし、こりゃ場所によっては根雪になってしまうのか?
● 「未完少女ラヴクラフト2」 黒史郎 スマッシュ文庫
ラヴクラフト美少女化ラノベ、まさかの第2巻。
1巻できれいに読みきりとして終わるのかと思ったら。
どうやら以下も続刊されそうですし、それなのに人気が出たのかしら?
今回の帯裏。
サムネで見たときは、1巻とまったく同じ表紙だと思いました(w
まあ、元ネタが元ネタですから、このラインは崩せないですよね。
日常世界"オアン"に戻り、いつもの生活に戻ったカンナ。
ともに世界を渡ったラヴは、アーカムで一躍「金羊毛」のアイドルとなっていた。
そんな二人はまた、今回はきっかけであるネアも同行者として"スウシャイ"へと引き戻される。
そこでであったのは、少年として転生したアンブロース・ビアスだった。
ビアス!
毒舌批評家として有名な彼ですが、トクゥルフィアンにはハスターの生みの親として敬愛される方。
また、「ドラえもん」ファンには、「のび太の日本誕生」内で時空乱流による失踪者として描かれていることで知られますね。
そんな彼が少年となるとどうなるか……そりゃあ、小生意気でかわいげがないさ(w
しかし、今回は自身の素性を自分で知らないという仕掛けが、もろさを感じさせていいキャラに仕上がっていてます。
今回の舞台はウルタール。
クトゥルフ神話を知らない人も、どこかで猫の町として聞いたことがあるかもしれない有名な名前ですね。
帯でもわかりますが、実在のラヴクラフトは猫派の人でしたから、ラヴも今回は相好を崩しまくりです。
というか、キャラクターが崩れてます(w
ストーリー的には、かなりのジェットコースターです。
いや、先のコース分岐やギミックが見えない分、余計に始末におえません(w
反面、コロコロと目的が変わるため、状況を理解しづらい部分もあります。
最後にあんなものと対峙し、さらには大オチがあんなことになるなんて、誰が予想できるかと。
今回も脚注には作中語句の豆知識がぎっしりと書かれています。
しかし、今回はそこにミスが多すぎる。
掲載順が間違われて、まだ先に出てくる語句の説明が載っていることなど、1つや2つではありません。
誤字もいくつか見つけました。
この仕掛けが作者と編集のどちらの狙いなのかわかりませんが、やるならしっかり構成と校正を考えて欲しいですね。
仕掛けといえば、カンナとラヴがエイリアとミゴに再開するシーンの挿絵で笑いました。
無駄にSAN値削れるわ(w