今日も一日暖かかった札幌から、ren.です。
屋根のトタンが温かいらしく、スズメが日向ぼっこしています。
窓越しの写真なのでレタッチで画質が荒くなってますが、窓から3mくらいのところ。
羽毛が立ってモコモコに。
フンが盛況振りを現しています(w
● 「三匹のおっさん ふたたび」 有川浩/文春文庫
帯の下にゆずがいた。
4月からドラマの第2シーズンが始まります。
そのため、巻末の解説はドラマで清一役を務めた北大路欣也さんが書かれています。
この本の収録されている話の半分は、すでにドラマ1期で脚本化されたものですね。
寸借詐欺、万引き、再婚問題、ごみの不法投棄、町内会の資金難、そして放火と、このシリーズは身近な小さな問題をドラマチックなサスペンスにしていて、とても面白いです。
まあ、テレビドラマでは最後に成敗シーンが必要なので、ちょっと過剰な演出になってしまっているので、やたらと町内の治安が悪くなっていますけどね(w
そういえば、クライムアドベンチャーゲーム「GTA5」も、おっさんたち3人(一人は若いけど)のドラマでしたっけ。
ある意味では話の規模が大きいため、2期でドラマ化されるかどうかわかりませんが、収録5話の町内の祭りを甦らせる話が私のお気に入りです。
おっさん三匹が主人公ではなく、シゲさんの息子である康生さんという変り種であることもありますしね。
町内のつながりが希薄になっている現実や、神社の経営問題、自分勝手な宗教観の押し付け、そして地域が育む子供たち。
そんな色々な要素が繋がり、が最後に小さな幸せに結実するのが小気味いいです。
あと、有川さんが新刊書籍を買う意義についてあとがきで語られています。
そのページに、この本を買った新刊書店が"30%高価買取"のチラシを挟めているのが皮肉です(w