レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

白昼の死角

2020年09月15日 21時41分27秒 | ミステリー/犯罪

「白昼の死角」
1979年 日本 154分
■監督:
 村川透
■出演:
 夏木勲
 竜崎勝
 千葉真一
 天知茂
 丹波哲郎
 中尾彬
 島田陽子
 丘なつみ
 岸田森
 室田日出男
 成田三樹夫
 夏樹陽子
 西田敏行
 伊吹吾郎

●あらすじ
光クラブによる実際の事件をベースとした高木彬光の小説を、村川透が映画化。
戦後の混乱期に法の死角を突き完全犯罪を目論む男たちを描く。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドによる主題歌「欲望の街」や、キャッチコピー「狼は生きろ、豚は死ね」は強い印象を残した。
映画公開と同じ年にテレビドラマも放送された。
戦後、東大法学部の学生が設立した金融会社“太陽クラブ”は急成長を遂げたが、
メンバーの隅田がヤミ金融容疑で検挙され焼身自殺を図る。
残された鶴岡は新たに六甲商事を設立し、企業から次々と金を騙し取った。
東京地検の福永検事は鶴岡をマークするが、彼は証拠を残さずに犯罪を繰り返すのだった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
原作小説読んだの、すでに30年近く前だなあ。懐かしいなあ。
当時の記憶としては抜群に面白くて、同じ趣味の友達に勧めたら彼も大ハマリした高木彬光の大傑作。
映画化されている内容と言うか最早原作の方もほとんど覚えていないんだけど、
まず太陽クラブの隅田の自殺から始まる映画版に比べ、小説版では太陽クラブ設立から崩壊までそれなりに頁数割いてたよね。
私は結構隅田の話好きだったんだけど、映画でそこをばっさり削るのは、まあしょうがないね。
代わりと言ってはなんだが、脇を固めるキャストが超豪華で観ていて楽しいね!
映画序盤から最後までちらほら登場するのが千葉真一で、東映やくざ路線から出てきたような感じなのが嬉しい。
その千葉真一が悪巧みの手伝いで面接をするシーンも面白いが、その面接を受けにくる面々も凄い!
ガッツ石松はいるわ、佐藤蛾次郎はいるわ、繋がりが良くわからない感じ。
極めつけは原作者の高木彬光が受けにくるんだが
指詰めてるからと言う理由で落とされるんだぜ!
その他にも鶴岡七郎に騙される人たちも、成田三樹夫、佐藤慶、鈴木ヒロミツなどこちらもなかなか。
しかし一番の好キャストは、検事役の天知茂だろう!
天知茂が正義側で鶴岡七郎と対峙する様は、某探偵の中の探偵風で最高だった。
さらに途中から一筋縄ではいかない警官役で伊吹吾郎が登場し、天地茂の横に並ぶんだから、もう堪らん!
中尾彬も中々素晴らしい役者っぷりで良かったし、長尺だけど原作の面白さは十二分に残した傑作に仕上がっていますね!
オススメ!
でもこの映画、やたらと濡れ場が多かったんだけど、原作もそうだったっけ?
コメント
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