「アンジェラ・マオの女活殺拳」
原題:合気道/HAP KI DO
1972年 香港 97分
■監督:
黃楓(ファン・フェン)
■出演:
芽瑛(アンジェラ・マオ・イン)
洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
黄家達(カーター・ワン)
白鷹(パイ・イン)
魏平澳(ウェイ・ピンアオ)
黄仁植(ウォン・インシック)
池漢載(チ・ハンツァイ)
九段吾郎
梁小龍(ブルース・リャン)
成龍(ジャッキー・チェン)
林正英(ラム・チェンイン)
元彪(ユン・ピョウ)
●あらすじ
“女ブルース・リー”と呼ばれたアンジェラ・マオ、待望の日本初公開作がついに初ソフト化!
映像特典には世界初の本人最新インタビューを特別収録!
クンフーアクションの名優たちが顔を揃え、紅一点、元祖女ドラゴンの飛燕の舞が炸裂する!!
合気道のこころは「忍」である。
大韓帝国合気道飛鷹総館々長のその固い信念と技を学んだ、中国人の美人拳士ユー・インと二人の高弟カオとファンは、
祖国滄州で中国滄州飛鷹道館を開いたが、
この町で勢力をふるう悪名高き黒熊道場のゴロツキをファンがぶちのめしてしまったために、
黒熊道場から嫌がらせを受けることとなる。
平和的な解決を望むカオは黒熊道場に赴き、和解を申し込んだが、
師範のティエンと闘うことになり、右腕を折られてしまった。
「忍」を守っていたユーも、ついに怒りが爆発し、単身、黒熊道場へ乗り込んでいく。
(Amazonより)
★感想など
これも長い間寝かせておいたなあ。
日本で劇場公開しているから、もちろん子供の頃からタイトルは知っていた。
ようやく観たけど
爆発的に面白いね!
半分以上がブルース・リー絡みのキャストで、残りは後のスターたちと豪華絢爛な作品だ。
まあストーリーの方はほとんど「ドラゴン怒りの鉄拳」でしたね。
ラスト敵が勝手に持ってきた看板片手に道場に乗り込む芽瑛の佇まいは、
完全に「東亜病夫」のアレと同じだし!
魏平澳は本家「ドラゴン怒りの鉄拳」とほぼ同じような役。
キャラクターのムカつき度は本家の方が圧倒的に上だが、本作でも嫌なやつである。
サモハンと初対面から意気投合する太っちょのやつは、「ドラゴンへの道」で最初にブルース・リーと仲良くなった
レストランで働く若者のやつだね。
他にもレストランの親父もどっかで観たような気がするんだが思い出せない。
それより「死亡遊戯」池漢載と「ドラゴンへの道」黄仁植の師弟コンビが、リーとの共演より先にGHに出てるとは知らなかった。
まあこの頃GHの人間は韓国に合気道(ハプキドー)の修行に行かせていたみたいだね。
ジャッキー・チェンも若い頃ハプキドー修行したって言ってたし。
ああそのジャッキーは有名なスチールのやつ以外には、思いっきり顔が出てるシーンがあったね。
黒い服着て。その後アンジェラ姉さんに思いっきり投げられて道場のど真ん中に吹き飛ばされると言う美味しいスタントだったけど。
だが一番驚いたのは梁小龍が出てたことだなあ。スケベなチンピラ役なんだが、功夫シーンになると素晴らしい足技を披露してしまう。
しかもサモハンとの夢バトルは必見だ。
他に林正英も梁小龍の手下でさりげなく登場。
などなど。
製作はブルース・リー映画より前だけど、日本公開した時は、まさしく女版ブルース・リー映画と言えるよなあ。
実際「燃えよ!ドラゴン」の妹だしね。
タイトルから分かる通り、和製女ドラゴンの志保美悦子主演「女必殺拳」シリーズにも大影響を与えた歴史的傑作。
李小龍マニアなら絶対観ろよ!