イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

オレ困ッテルゼ

2007-05-12 18:49:56 | テレビ番組

TV全国放送で披露する喋り芸において、“訛(なま)ってる”というのはどう考えてもマイナス要因であって、矯正すべき欠点であるはずなのに、“関西出身芸人の関西弁”に限って黙認され、むしろ“おもしろさを増す要素”として全国的にプラス視されてるのはどういうことなのだろうと、つねづね思っていました。

やはり“関西”ではなく“上方(かみがた)”と呼ばれていた時代からの、芸能文化の歴史と伝統の厚みなのか。

『爆笑オンエアバトル』(11日24:10~)のU字工事を見ていると、お笑いと訛りの関係をつい考えてしまいます。カントリーなフェイスに紅白のスーツ、記号的な“田舎っぺ”ぽさを全面に打ち出したヴィジュアルに「~だっぺよ」の栃木弁。面白いことは面白いんですけど、どうしても「栃木弁じゃなかったとしたら、この漫才、本当に面白いだろうか?」というところに思いが到ってしまうんだな。

たとえば、80年代後半の伸び盛りの頃のダウンタウンや、オンバトチャンプ時代のハリガネロックには、関西弁をぜんぶ取っ払ったとしても爆笑だろうという勢いがあった。U工、どのネタを何度見ても、“訛ってるがゆえの可笑しさ”にとどまってる感じがするんです。ご本人たち、これで満足してるんだろうか。

あと、“田舎”をギャグにするのはアリとしても、“農業”までやっちゃっていいものか。「ビニールハウスのビニール剥がすぞ」「イチゴの成長止まっちゃうべよ」で場内の笑いが聞こえたとき、自分や家族が汗水流してやってることを笑われてるような気がして、自分も笑いながらちょっとうそ寒くなってる農家の視聴者っていないかしら。…この時間なら、朝の早いビニールハウス農家はみんな就寝してるかな。

この日はチャンピオン大会以来のラバーガールの新ネタが目当てで観ましたが、ボケの長身大水が、身体的に結構動けることはわかったものの、ツッコミ飛永はいつもシラっと系の無表情なのが売りなので、こういうネタでは顔のリアクションがもうひとつ。大水ヒモ持って登場がつごう4回あり、飛永はその都度テンションを徐々に上げて、終盤の「もっとのけぞってー!」のノリノリ協調に到達したほうが盛り上がったと思うのですが、序盤一貫して同じ「え~」半笑いだったのがもったいなかった。案の定377kbと低調でしたが、それでも5位に食い込んでオンエアされてしまうのは、強運というより底力でしょう。次ネタに期待。

ダイアンは終盤の「何度でも来るよ、これが仕事だからね」のリフレインに入ってからは面白かったけど、2人とも表情が硬い、て言うか怖いせいもあって、その軌道に乗るまでがもたつく。チーモンチョーチュウは発声も、動きもまだもにょもにょしていて、学生のコンパ漫談のレベル。

そうなると、最高kbはやっぱりレム色でよかったということになるのかなぁ。回文ネタそのものよりも、こんなんでも回文として成立するか?という「借りろすごいゴスロリか」「サイたちまち大佐」などを強引に成立させてしまう小芝居部分が2人うまくなってきていますね。助走部分での青色唐沢の「プロテインか」「異種格闘技戦か」がタカアンドトシのパロみたいで笑えました。トレンドは取り入れてる、ってところか。月河は「寒天炎天下」への「固まらねぇよ」が軽くツボだったかな。「…ねぇよ」の後、無音でクチビルが「…バカ」と動いてましたね。

小芝居がほとんど無言のパントマイムで「何やってるんだろう?」と思わせて「碁石なし囲碁」を出し、それだったか!となる笑わせ方も結構好き。「嫁のタンメン頼めよ」の絵の、北斗晶をモデルにした(決定か)嫁、旦那が顔突っ込まれたドンブリから溢れた汁がしっかり醤油色に描いてあるのもよかった。この人たち、もうムリヤリな回文マンネリだろう、ネタ切れするだろうと見るたび思うのに、出てくるとオンエアされてほしいなと思ってしまう。その都度「ここがこう変わったな」と意識できるレベルでなくても、やはり、さりげなく進化しているんでしょうね。

本日の東京競馬場メインは京王杯スプリングカップ。ヤマニンゼファーが92年に3着に入って飛躍のきっかけをつかんで以来、月河にとって中央重賞で一二を争う思い出深いレースです。95年はビコーアルファーを追いかけて、それこそゴール前気絶しそうになって2着複勝1,010円なんてこともあったっけ。

しかし改めてじっくり見ると、東京芝千四百、いかにも直線が長い長い。千六百より長い気がする。贔屓のマヤノトップガン産駒で頑張る8歳・プリサイスマシーンを温かく見守ってみたものの、なんと初っ端から2番手付け。こういう馬にこういう乗り方されると、直線500メートルどころか、500万光年ぐらいあるような気がするね。坂下で撃沈。

昨年1着、一昨年2着、ここ得意なはずのオレハマッテルゼが3着止まり。勝ったエイシンドーバーがレコードだから仕方ないとは言え、2着は死守してほしかった。安田記念どうする?ってこの馬、昨年も一昨年もこの後の取捨悩んだような気がするなぁ。悩んで、結局来なかったんだけど。もう、いまから決めちゃうか。晴れ良なら切る。切るったら切る。

渋ったら…一応体重見てから決めるか。あと屋根と(→ここで記事タイトルへ)。

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