イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

できすぎだよ

2007-05-18 20:43:37 | CM

「降水確率99%って聞いたことねーよ!!」

…いつも笑かそうとしてんだか神経逆撫でしようとしてんだか、ゴチョゴチョこそばゆいヴァージョンの多かった“ファブリーズ”のCMが珍しく突き抜けてます。いつも昼ドラ留守録VTRの再生時CMはぜんぶ早送りしてしまうのですが、見間違えようのない寺島進さんの顔に思わず手が止まって見直してしまいました。

臭い消し系のCMって、これこそ狙ってるのか、“さわやか”とか“清浄感”と対極にある、濃くてクドめなイメージのタレントさんをあえて起用する傾向は前からありましたね。寺島さんに来たか。まさにジャストミート。月河は『富豪刑事』以来贔屓なんですが、一瞬のアップだけでオッと画面に注目が向く、それだけの力を持ってる顔だもんね。

「ちょとカビくさいよ」と奥さんに掴まれてるジャケットがまた、胸ポケにエンブレムがついてるとこからみて本日開店のインテリアショップのユニフォーム、という設定らしいんだけど、パジャマぐらいぶっといヤクザストライプのピークドラペル。もう、まんま『富豪』の布さんキャラ。

そう言えば最近は、洗剤のCMも昔のようなエプロンの若奥さんと女の子が青空バックににっこりパターンではなく、男性タレントさんの進出が目立ちますね。それも、“アンチさわやか”系の。“ボールド”なんか玉山鉄二さんだけが独走さわやか担当で、共演は格闘技の武蔵選手から始まって、いま思い出せるだけでも嶋大輔さん、にしきのあきらさん、藤岡弘さん、宇梶剛士さん、安田大サーカス、浅草キッド…と、なんか“暑苦しいイメージの男性タレントと言えば?”の連想ゲームで起用してるみたい。

“コレくらい暑苦しい汗臭い野郎らの着た物でも、ウチの製品なら真っ白さわやかいい香りに洗えますよ”ってことを言いたいんだろうな。

ところで、確かに降水確率99%ってなぁついぞ聞きませんね。1%刻みで発表すること自体ないと思うけど。100%という発表は過去何度かTVの予報画面で目にしたことがあります。雨の降らない可能性がビタ一文ないと言い切ってるわけだから、ある意味、勇気ある予報だなと思いました。CMの寺島さん夫婦は結婚記念日が梅雨の真っ最中なのね。ジューンブライドに憧れて挙式した皆さんは、生涯、結婚記念日の降水確率が高い状態が続くわけか。

麗わしき鬼』本編のほうは、洵子がシェリー水上に押し倒されてあっさり陥落、一夜明けたらもう結婚する気満々。富弓に紹介して“鬼”にまで連れて行き、「養子に来てくれるのヨン」なんてのろけてる始末。

水上がまた、「庶民的なお母さんですね、だから洵子さんも気どらない性格なんでしょうね」「ボクのおふくろだったら、こんな(水)商売なんか絶対やらせない」「新婚旅行に母親を連れて行くって話、こんな可愛いお母さんならわかりますよ」とかオマエ小児科の医者よりホストか宝石商になれ!ってくらいクチがまわるまわる。昨日ヤツがみずから「ボクがペラペラしゃべるときは、決まって強迫観念のようなものが胸の中にある」って言うのを聞いたばっかりなのに、「ハラにイチモツあるはず」と微塵も思わない洵子も洵子なら、富弓も「まぁ~良かったわねぇ洵子、思いやりのある人で」なんてコロッと持っていかれてんの。この人、設定57歳、何度も男に酷い目に遭わされてるのに、言い寄る男を警戒するってことを全然学習してないのね。連鎖する遺伝子。

元スネークオルフェノク唐橋充さんの、甘い言葉もみちるの店でのぶっちゃけ話も、同じ冷たい目で顔色一つ変えず、水が流れるようなテンションで言い放つセリフ回しがなんだか怖い。本当に本音がどこにあるのかわからない感じ。そうしてみるとスネーク海堂は熱っつかったよなぁ。

再婚後の啓子が、出てくるたび若妻風エプロン姿で、ポケットにミニブラシ、ミニはたきを常にしのばせ、ピンクの手袋はめて趣味みたいに家中を掃除して歩いているのが愉快。啓子のような高学歴キャリア志向、上昇志向の女性が、結婚すると「なんだ、いままで男社会のタテ組織で、女性であるばっかりに頭押さえられてきたけど、主婦なら自分がトップで万事牛耳れるじゃん」と気がつき、もんのすごいモティベーション高い専業主婦に豹変、ってのはよく聞く話です。旦那が甲斐性なしだったらすぐイヤになるんでしょうけど、英矢みたいな総合病院長級の開業医とか、弁護士とか代議士とかサラリーマンでも役員クラスとか、“ステータスが高くて家庭のことは顧みる暇がない”ような職業だと、元・バリキャリ夫人燃える燃える。こういう女性に限って、結婚したら「女性の負担軽減のため、夫も家事分担を」なんてことはビタ一文クチにしません。「ワタシが仕切ってるんだから手出さないで!」ってなもんです。

啓子は「自立した女性は恋愛も自由になさっていいのよ」か何か言いながら、洵子を英矢と敵対させて、ゆくゆくは自分の実子・太郎に跡目が転がり込むように仕向けたい様子。でも太郎はひそかに洵子姉さんLOVEですからね。いよいよドロドロしてきそうです。

コメント (2)
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