7.城北交通公園のSL保存機
城北交通公園は板橋区立の公園で、
都営三田線蓮根駅から徒歩5分の距離である。
この公園があることはなんとなく知っていたが、
蓮根駅が最寄りだとは知らなかった。
たまたまラーメン店の行列が気になって行ってみて、
そのまま前を素通りしたら標識を見つけた。
それにしたかがって歩いて行ってみると、
城北交通公園があったのである。
全く予定していなかったために、
これを見つけた時には自分の鉄道マニアの直感に驚喜した。
入り口を入っていくと、小型のSLが最初に目に入った。
軽便鉄道用の蒸気機関車で、最初はレプリカかなと思ったが、
解説を見て本物だと分かった。
ベビーロコ号
明治45年ドイツのアーサーコッペル社で作成され、
有田鉄道(和歌山県)で使用され紀州の山野で活躍した。
戦後、東武鉄道がガソリン機関車と交換取得したが
性能はけん引力10車輌程度のうえ、
燃料・水の積載量も少なく、
制動機は手動のため東上線を回送で走っただけで
川越機関区に移され、放置されていた。
その後、昭和33年7月以降、
常盤台駅に展示されていたものである。
・車の長さ 4.7メートル
・重さ 7.11トン
・動輪の直径 0.6メートル
・最大時速 20キロ
設置 昭和48年8月
板橋区内では営業運転の実績はなく、
区民もその価値は今ひとつ分かっていないようだが、
本来なら鉄道博物館に保存されるような貴重な実機である。
その奥右にはD51形蒸気機関車が保存されていた。
そこには以下のような解説が書かれていた。
D51型 蒸気機関車
昭和11年制作を開始し、製作車両数1,116両。
代表的貨物蒸気機関車で勾配線区では旅客列車にも使われ、
製作当初は箱型輸心などの各部に新しい設計が取り入れられ、
煙突、給水加熱器、砂箱、蒸気ドームなどを1体のケースに収めた
半流線形で当時としてはグッドモダンで力強い機関車だったが、
昭和13年以降製作されたものは普通の形に作られるようになった。
この蒸気機関車は(D51513)は、
昭和15年12月国鉄大宮工場で作られ
信越線や北陸線などで使っていましたが、
昭和47年6月山形県機関区を最後に廃車となりました。
●車の長さ 19.73メートル
●動輪の直径 1.4メートル
●全走行キロ 22万3098キロ
●重さ 125.77トン
●最大時速 85キロ
●馬力 1300馬力
設置 昭和48.3月
更に都バスの実車などもあり、これは車内の見学も可能になっている。
考えてみれば、都バスの車内はわざわざ公園に来てみる必要もないと思うが、
それでも子供たちには運転席に座れる機会は嬉しいのかもしれない。
都バスの後ろには交通資料館も設置されている。