12.八王子の昼食と人生初の職質の思い出
予定より1本早い南武線で立川まで来て、
中央快速線に乗り換えて八王子まで行く。
JR八王子駅は中央本線(中央東線)の駅であり、
運行上は中央快速線が使用される。
また東神奈川が起点で八王子が終点の横浜線と、
八王子が起点で倉賀野が終点の八高線も接続する。
京王線も八王子駅があるが、北口から約400mの距離にあり、直接の連絡はない。
島式3面6線の地上ホームを有し、
1番線を八高線、2番線から4番線を中央快速線、
5番線、6番線を横浜線が使用する。
中央快速線と横浜線のホームの間にJR貨物八王子総合鉄道部があり、
これはかつての八王子機関区で、
平坦区間用の機関車と山岳区間用の機関車の付け替えが行われていた。
八王子の地名の由来には諸説があるが、古事記の説には以下のようにある。
黄泉の国から戻った伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊ぎから生まれた天照大神(あまてらすおおみかみ)、
月読命(つくよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)。
高天原を治めていた天照大神のところに素戔嗚尊がやってきた時、む高天原を奪いに来たと勘違いされ、
身の潔白を晴らすためにお互いの持ち物から子を産むことを提案し、
素戔嗚尊は天照大神の鬘(かずら)の勾玉から天津日子根命(あまつひこねのみこと)、
左の角髪(みづら)の勾玉から正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(のさかつあかつかちひあめのおしほみみのみこと)、
右の角髪の勾玉から天之菩卑能命(あめのほひのみこと)、
別名、建比良鳥命(たけひらとりのみこと)、
左手の玉から活津日子根命(いくつひこねのみこと)、
右手の玉から熊野久須毘命(くまのくすひのみこと)の五柱の男神を生み、
天照大神は素戔嗚尊の十拳剣(とつかつるぎ)から多岐都比売命(たきつひめのみこと)、
市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)、別名、狭依比売命(さよのびめのみこと)、
多紀理毘比売命(たきりびめのみこと)、
別名、奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)の三柱の女神を生んだ。
このことで素戔嗚尊の身の潔白は証明されたが、調子に乗って高天原で大暴れしたため、
天照大神は天の岩戸に身を隠してしまった。
この五柱の男神と三柱の女神を祀ったのが八王子の地だというものだ。
※かつてのJR八王子駅南口。
※撮影時刻 2003/06/07 12:37:14
※かつてのJR八王子北口全景。
※撮影時刻 2003/06/07 12:32:23
南口は駅ビルが建った現在の様子からは想像も出来ない程、
住民に密着した駅の趣があった。
一方で北口は現在と変わらないが、
2003年当時はまだ八王子そごうが入っていて、
そこだけが現在の様子と違う。
ここで留置されていたHD300-30ディーゼル機関車や、
偶然通りかかったE257系5000番台「あずさ」を取材する。
E257系5000番台は0番台を種車とした波動需要用だ。
もともとE353系登場までは「あずさ」に充当されていたわけで、
臨時列車とは云え“元サヤ”に戻ったということか・・・。
八王子で改札を出て南口に行き、事前に調べていた、
「元祖敏々亭びんびん・本店」で、
ねぎちゃーしゅーめん1,050円、半ライス100円を喰う。
八王子駅南口に戻って駅舎取材する。
この時、ココイチを見つけた。
「カレーハウスCoCo一番屋八王子駅南口店」は、
人生で初めて入ったココイチである。
ここのココイチを見て、人生で初めての職質を受けたことを思い出した。
2001年5月19日土曜日のことである。
当時の状況を日記を元に再構成しておこう・・・。
2001年5月19日土曜日
ホリデーパスは2,040円で東海道新幹線500系のぞみ、
相模線205系最終バージョン、八高線103系を撮影に出掛ける。
まずは東京駅に行って500系のぞみを撮影する。
ホリデーパスでは特急や急行には乗れないので、
新幹線のホームには入場出来ない。
そこでホリデーパスで一度駅の外に出て、入場券で入場し直した。
500系新幹線はそれまでの新幹線車両の概念を逸脱した、
正しく未来の鉄道という感じである。
子供の頃に図鑑で見た21世紀の未来の鉄道という感じである。
まあ、もう21世紀になっちゃったけれど・・・。
8:54a.m.青梅特快で立川に向かった。
ここで若いサラリーマン風の男から「いい写真撮れますか」と声を掛けられる。
おいらの持っていたOLYMPUS CAMEDIA E-10を見て、
その人はOLYMPUS CAMEDIA E-100RSの購入を検討しているという。
E-100RSの方が使い勝手がいいんじゃないんですかと答えておく。
この後八王子に行って、ここで更に写真を撮る。
電気機関車や八高線の209系を撮っていたら、刑事から声を掛けられる。
スーツを着た男が背広の内ポケットから警察手帳を見せ、
カメラを持っている人に声を掛けているという。
逆に何があるのか訊いてみると、
10:40a.m.頃天皇陛下が乗った特急列車が八王子駅を通り過ぎるので、
その間は写真の撮影を控えて欲しいと云われる。
本物の刑事から声を掛けられたのは初めての経験。
警察手帳は紐でスーツに繋がれていた。
隙をついて盗まれたりしないようにするための工夫なのだろう。
たぶん、立川駅で声を掛けてきた人も私服刑事だったのかもしれない。
そこで10:30p.m.に横浜線に乗り込み橋本まで行く。
ここで205系最終バージョンの撮影する。
205系は山手線などで採用されている車体で、
その後総武線や埼京線でも採用された。
京葉線や武蔵野線に採用された205系は前面のデザインが全く替わった。
205系は既にもう製造されていないが、
相模線に採用されたバージョンが最終バージョンで、
205系はフルモデルチェンジが2回もあった。
橋本で205系を撮影し、八王子に戻って南口に出て、
「カレーハウスCoCo一番屋八王子駅南口店」でフライドチキンカレー600円を喰う。
待っている間にビール350円も飲んでしまう。
八王子駅で八高線の103系を撮影する。
八高線の103系はウグイス色で、山手線のイメージカラー。
山手線が既に205系に移り変わっているため、
ウグイス色の103系はここでしか見ることが出来ない。
予定を変更して立川に戻り、ここから南武線で尻手に行き、南武支線の101系に乗る。
101系は初めての鋼製国電で、今の電車の基礎となった記念すべき車両。
現在では南武支線に6両が残るのみ。
尻手から浜川崎まで行ったが、鶴見線がちょっと前に出たばかりで、
1時間近くないことから鶴見に出て京浜東北線に乗るのを諦めて、
尻手まで逆戻りし、隣の川崎から東海道線で東京に戻る。
東京駅10番線のkioskで缶ビールとシーチキンのおにぎりを買う。
ベンチでシーチキンのおにぎりを喰いながらビールを飲むのが好き。
八王子で南口と北口で駅舎取材をしてからに再入場、
事前の予定通りの12:00始発の横浜線に乗り込む。
橋本まで行き、相模線の新型車両を取材するのだ。