林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

耐乏生活

2013-02-20 | 先輩のお言葉

「彩の国いきいき大学」が主催した森永卓郎先生の講演を聞いたのは一月末のことだった。

あれからずっと林住記で報告しようと思っていたが、なかなか記事にできなかった。
それは講演が難しかったのではなく、ゲラゲラ笑ってばかりいて何を聞いたのかよく覚えていないからだった。

講演会後に入間市駅のスタバで友だちと講演を総括したが、全員「そういえば何だっけ?」状態だった。
これはわれわれが呆けるだけではなく、森卓先生が聴衆の雰囲気に合わせて「今日は笑わせておけばいいや」と考えたからではないだろうか。それでも覚えていたことは以下の三つです。

  1.講演会の舞台上で演じた、天敵竹中平蔵先生とのセキララで大笑いな遣り取り。

  2.円安に誘導する安倍晋三首相は、オバマ大統領から嫌われていてなかなか会ってくれない。

ぐらいだったかなぁ。(あと一つは文末でね)
そして
小泉純一郎から安倍晋三に乗り換えた竹中先生への反感からか、アベノミクスに懐疑的だったようだ。

   

話は脱線します。

いま、海江田万里民主党代表が、多額な資金を集めて経営破綻した「安愚楽牧場」をめぐり告訴されている。
経済評論家時代、複数の雑誌に「安愚楽への投資はリスク・ゼロ」と書いたので、出資者30人から約30億円の損害賠償を求められているのだ。

海江田氏は「書いた当時と安愚楽破綻時とは経済環境も畜産業界も大きな変化があったし、安愚楽からは報酬を貰っていないので、賠償請求には応じられない」、としている。
あはは、
どっちもどっちだねぇ。

だが白状すると森生には大損をした出資者をヒハンする資格はない。
当時、もし手元に有り余るお金があったら、海江田先生の「保証」に乗せられて大損をしたかもしれないし、森卓先生の今度の講演会も「もしかするとアベノミクスが最後のチャンスかも」というヨコシマな期待が無いわけではなかった。

   

しかし「モリタク流・経済ニュースのウラ読み術」いう演題から感じた下心に反し、「これが必ず儲かります」などという無責任なヒントを話さなかったのは流石、TV発言がヒハンに曝されると仰る森卓先生だった。
そして覚えている三つ目は以下のことです。

  3.見栄を捨てて徹底的な耐乏生活をしましょう。年収300万円あれば100万円の貯金ができます。

具体的には「白菜は店頭に並べる前に取り外して捨てる外側の葉っぱを貰って来る」だった。とほほ、だね。
冴えない服装だけれど年収が3000万円はありそうな森卓先生から、なんだかからかわれたような気がした。
老後は、どうせ命より大切な預金が減ることは確実。貯金なんかとっくに諦めてるよ。

でも、白菜キャベツレタスは、農家が出荷する時に痛んだ葉っぱを外してラップするんじゃないのかなぁ、と想像する。で、替わりにスーパーの試食は同じものでも何故か家で食うより美味いこともあり、森生は必ず利用している。

やはり森卓先生は別世界のヒトだ、と思うのだった。

余談ですが、海江田さんに対する勝間和代さんのお言葉です。
海江田さんが紹介したようなリスクゼロ、ハイリターンな金融商品を作れたらノーベル経済学賞ものです」。

海江田代表の記事は朝日新聞2月19日朝刊に載っておりますが、そこには安愚楽牧場社長就任宴会に出席。
壇上に並んでいる写真があります。困った代表だね。

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