NHKBS放送で、偶然、養老特集を見ました。
題して「まいにち養老先生、ときどきまる」であります。
養老先生とは「バカの壁」がバカ売れした、解剖学者の養老孟司氏83歳です。
まるとは、先生の家に来て以来18年、人間にすると90歳の老猫です。
養老さんは鎌倉生まれの鎌倉育ち。いまも鎌倉の閑静な谷戸にお住まいだ。
生まれ育ちと年齢は森生と同じだけれど、随分差がついたもんだ。
それでも、
いつも眠い・胃が小さくなった・杖が必要・手に深い皺・墓地好き
等々は森生と同じで、誇らしい(?)な。
テレビでは、鎌倉の風景が現実以上に綺麗に撮られていた。
建長寺・亀ケ谷坂・東慶寺・材木座海岸など、全てが懐かしかった。
養老さんは森生とは異なり、飛び切りの秀才です。
まると毎日過ごしながら、さり気なく発するお言葉は易しそうで、よく分からない。
養老さんは、ご自分を不要不急な存在とおっしゃる。
解剖学なんぞ不要不急と、全学連に研究室から追い出された、虎馬があるらしい。
でもこれって、謙遜ですよね。
NHKの取材は定期的にあり、今も秘書がいて、箱根には別荘がある。
東慶寺の縁側に座れて、市内に住む昆虫学の権威も時々訪れる。
謙遜も、過ぎるといやらしい。
森生が多分理解できたと思うお言葉を二つ、記録しました。
人はものを1割しか見ていない。9割は自分の脳が勝手に見たものだ。
不安は消すものではなく、折り合うものである。それが成熟だ。
なお、放送の詳しい内容はこちらをどうぞ。
また、不要不急については昨年5月12日付朝日新聞朝刊に寄稿したご意見▼をどうぞ。
この放送に通じる内容で、最後列以外は分かり易く、面白く読めます。
3画像はテレビ画面を撮ったものです。
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