韋駄天さんが一緒だったので、やっとメード喫茶に入れた。
秋葉原駅からは旅の恥はかき捨て。
尋ね尋ねて、ようやくメード喫茶がある雑居ビルに辿り着いた。
雑居ビルには、何と4店ものメード喫茶がある。
和風メード喫茶にも興味があったけれど一番空いている店に入ると、
お帰りなさいマセ、だんなサマ。
嬉しいね。あなた、この台詞、長い間聞いてないでしょ。
二人はおずおずと一番奥の窓側の席で小さくなった。
意気込んで「メードの手作りナンタラカンタラ650円」を注文。
. .......なーんだ、これ。
アイス珈琲をしゃかしゃかカクテルみたいにシェークしただけじゃん。
係りのメードちゃんは、黒い別珍のふりふりドレス。
肩飾りのあるエプロンをつけている。
頭には、布製の白いティアラ(って言うのかな?)だ。
要するにフランス女中人形だが、スカートに少し工夫がある。
後ろは踵まであるのに前は膝上までと短い。
だから白い腿に黒い靴下の刺繍のガーターで食い込んでいる。
分かり易く言えば、「ムーランルージュ」のカンカン嬢ですね。
これ、デザインした人、秀逸です。
メードさんの身元調査を敢行した。
埼玉県の親元から通っている。 おっ、同郷じゃん。
アルバイトではない。正業である。 エライ!
厳しい面接試験があった。 そうでしょうそうでしょう。
仕事は楽しい。 結構結構また結構。
胸のバッジの名前「たのか」は源氏名(って言うのもヘン)である。
業界ではこの種のロマンティックな命名が流行っているそうで賛成だ。好きだね。
漢字では「田の香」。クンクン、いいニホヒだなぁ。
化粧っ気は全く無く清楚。西武電車の女子高生の方がずっとケバい。
話し方は丁寧で、恥じらいがあり、おじぃさんたちはすっかりいいキモチになった。
経営者は偉い。よくぞここまで躾けました。ヨメに欲しいね。
彼女は芝居はしてない、と思う。ご両親は安心していい、と思う。
紀伊国屋書店通販の画像▲は過剰です。この店はずっとオトメチックでした。
韋駄天さんのクロアチア土産の絵葉書を前にした。
電子辞書を使ってああでもないこうでもないとやっていたら、水をコップに追加しながら、
まあエライ! お勉強ですか?
嬉しいねぇ。そそりますねぇ。
いかにもオタクの青年が、こっちをチロチロ羨ましそうに眺めている。
元気を出せ、キミは男だろ。
他の階の繁昌するメード喫茶のことを、残酷だけれどたのかちゃんに聞いてみた。
ステージショー付きが二つ、一寸入りにくい雰囲気の和風のメード喫茶。
そしてここは一番普通の喫茶店だそうな。
ふ~む。ステージショーも和風も入ってみたいっ。
他所には、お色気メード喫茶やメード整体マッサージなどなど懐は深そうである。
これ等システムを考案した人に、起業家大賞を進呈したい。
だが、残念ながらそろそろ夕方の学生のラッシュアワーだ。
おじぃさんたちは席は欲しいが勧められるのは嫌い。名誉毀損である。
かと言ってシカトされるのは辛い。飯能まで立ちっぱなしは耐えられない。
涙を呑んで、店を出た。
行ってらっしゃいマセ、旦那サマ。
うむ、留守は頼む、お金を溜めて帰って来るよっ。
上階のメード喫茶は、メードさんたちが3人、ステージで歌い踊ってた!
平日の昼間、舛席で大勢の青年たちがタンバリンを打ち鳴らし、狂っていた。
日本は大丈夫かぃ?
年初の懸案は中途半端に解決した。また出直そう。
と思ったら、今度は「名古屋式喫茶」が台頭中の由。家には居れんな。
▲画像は紀伊国屋書店通販から。
071109
千代姫七変化でも書きましたが、もう戦友島倉千代子さんに習い、何でもやっちゃうつもりです。
でも、秋葉の駅前から道を聞きながら歩いたときは、旅の恥はかき捨てとはいえ、恥ずかしかった。
メードさんたち、おじさんには声かけてくれないんでした。
ハグハグ。
実は昨年夏、友人の韋駄天さんと上野の国立科学博物館へ行ったとき、係りのお嬢さんとハグハグしたんです。→(7/27「油蝉、東京へ」)
お嬢さんのごメイワクと察し記念撮影のことだけ書きましたが。
但し、南極用の防寒コートを着こんでのハグハグで、な~んも感応しませんでしたよ。
楽しかったことは間違いありませんが、もうダメです。
冥土の土産になりますね(アッ失礼)
私は照れくさくて入る勇気がない。実に羨ましい。
私もアキバの路上でメイドさんを見ました。
外国人が写真を撮っていたので便乗して
撮らせてもらいましたが、よく考えると路上の
メイドさんは客引きなんですよね、
声をかけると店まで案内するようです。
今「フリーハグ」なるものが流行っているそうです。
知らぬ同士でハグすると妙な連帯感が生じるらしい
ですよ、次回は「フリーハグ」を試してください。
昔は抱きつきスリなんてものがありましたけど。