朝からの雪は夕方から雨に変わり、夜まで降っていた。
結局、一日中youtubeの森をさ迷い、素敵な歌に辿り着いた。
「落 葉 松」 野上彰作詞 小林秀雄作曲
です。
先ずピアノの前奏に心臓を鷲掴みにされ、詞の始めの1行で耳が釘づけになってしまった。
歌詞は簡潔。メロディはしっとりと品が良く、優しく暖かい。そしてピアノ伴奏が華やかである。
本来は合唱曲らしいけれど、大勢のクラシック畑の実力派歌手がソロでも歌っており、どれもこれもが素晴らしい。
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落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる
落葉松の 陽がある雨に わたしの 思い出が濡れる
落葉松の 小鳥の雨に わたしの 乾いた眼が濡れる
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野上彰のこの歌詞は明らかに北原白秋の影響があり、多くの人が軽井沢の秋を思い浮かべるようだが、森生は断然八ヶ岳高原です。
初めて八ヶ岳高原の落葉松を見たのは、25年も前のことだった。
八ヶ岳高原ロッジに上がってゆく道の両側の、圧倒的な落葉松並木の新緑を、今でも時々思い出す。
建設中とその直後の高原音楽堂でのことは、愉快なことばかりではなかったが、時は全てを浄化し、懐かしい思い出に変えた。
あの野郎め、どこでどうしてるかなぁ。きっといい爺さんになっただろう。今なら握手できると思う。
勿論、音楽祭を終えた秋の八ヶ岳高原と、落葉松の林も素晴らしかった。
近年は、ああいう達成感が全くなく、悲しい。
落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる
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季節外れの冷たい雨の午後。落葉松に降る雨の音が、じじぃの耳の中で鳴り続けていた。
写真は「八ヶ岳高原ロッジ」「TSUKEMEN 」「宝建設」さまから拝借しました。
150409
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