武蔵御嶽神社の御師の家の出来事が、浅田次郎作「あやしうらめしあなかなし」に書かれている。怪奇短編小説集の「赤い絆」と「お狐様の話」である。
それぞれ、怖く、美しく残酷な悲しい物語である。
双葉文庫・650円
森生は30年以上も前に、小さい子や70を越えた母を連れて、御嶽神社にお参りをしたことがある。
その時に見た、参道沿いに続く茅葺の軒が深い御師の宿坊が印象的だった。
いずれ再訪するつもりだったが、あれから30余年も経ってしまった。
今度の御嶽詣では一軒でもいいから、御師の宿坊を拝見したかった。
ところが無い。宿坊はまだあるが、茅葺はトタン屋根に、壁は新建材に変わり、路地裏の小汚い簡易宿泊所の雰囲気である。
たまに大きなな宿坊があっても、屋根は銅板葺きとなり、味気が無い。
ようやく探し出した1軒は、ビジターセンター近くの路地の奥にある馬場家だけだった。
しかし貴重なこの家も傷みが激しく、営業(と言うのか)はしていないようだ。
東京都は一帯の山道や尾根の広場を熱心に整備しているのだから、この家を修復し、公開して頂きたい。
そして神官の孫で、母方が秩父三峰講の信者だった浅田次郎さんに名誉館長になって頂こう。御嶽山に詳しい浅田さんが、きっと宣伝してくれる。
そして浅田さんが目撃した「お犬さま」や、この霊山の天狗の伝承などを、視覚的音響的に展示する、全国的に例が無い、「怖い資料館」にするように、と熱望します。
大きな人気宿坊は屋根を銅板にしたり、母屋をモルタル家屋に改築した▼
恨めしく悲しい姿になった小さな宿坊▼
▲巨樹は樹齢千年を超える「神代欅」です。
この文庫本は、後書きの創作秘話と自作解説も面白いです。
今年の3月に行ったぞう、御嶽山。
桃山破風にも行ったぞう。神獣にも会いました。
侮ってましたがけっこうヘトヘトになる山でした。
ワ~イ ワ~イ ワ~イ
今日は 御嶽山に 同行三人だ~
この旅 あと1本続きますが デジカメ撮り過ぎて 収拾できなくなってます
目がショボショボしてきたので 明日まで お待ち下さいね