・・・桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿
と昔から言われている。
そろそろ咲くというのに、電線に接触しそうな桜の枝を切っている馬鹿がいた。
おっと、作業員は馬鹿じゃありませんよ。ここに桜を植えさせた人、桜を花の前に切れと命令したエライ人たちが馬鹿なんです。
桜は切り口から腐り易いので枝を切るな、とされている。
ところが桜の名所弘前城管理事務所によると、桜は青森名産の林檎と同じ薔薇科の植物。林檎と同じように手入れをすると良い、そうだ。詳しくは......、
・古い枝は積極的に切り新しい枝に更新し、花付きを良くする。
・但し切り口から枯れ込まないように、切り口を塞ぐ癒合剤を塗ること。
・適宜施肥し、殺虫・殺菌剤を散布する。
・根元の土が締まり、根が呼吸しにくくなったら、新しい土に入れ替える。
・天狗巣病の枝は速やかに切り取り、焼却すること。
と林檎と同じように世話をすれば、寿命60年、と短命な染井吉野でも100年は生きるベサ、証拠はここ弘前城の満開の桜であ~る、と。
また、京都代々庭師の桜守氏は、
桜の根元は絶対踏んではアカン、このドアホ。
と車で桜の下にやって来た人を叱りつけたのをTVで見たことがある。
染井吉野は植えてから20年もすれば大木になり、団地では邪魔になる。
狭い宅地内の桜は以前は並んで見事に咲いたが、今では殆ど伐採されてしまった。
団地の桜は弘前城のように念入りな手入れはせず、放任ならマシで、切られるだけ。
この広い土手の場合、あと5m、道路から離して植えておけば枝を切らなくてもすんだ。
狭い歩道に植えた桜並木は根元を踏まれ、枝は切られ、ロクに育たず、既にぼろぼろだ。
桜は花の後が面倒だ。花びら、毛虫、枯葉.......、と植えた後が大変である。だから、校庭・公園など広い場所か、車が通らない堤防以外は植えないこと。
花見時は仕方が無いが、なるべく根本を踏まないこと。
全ての木は成長後を見通して、植え付けること。
なぁんて偉そうなことを書いたが、実はわが猫額亭庭園も所構わず花木を植えたもんだから、足の踏み場も無くて.........。
・・・後悔先に立たず
とも昔から言われてますですね、はい。
数年前から耳にするのは
あるとき一斉にソメイヨシノが枯れる・・・
という話。ぼちぼちその時期だよ・・・。
ところが先日のラジオ「森本毅郎デイキャッチ」
では森林研究所の人が
ソメイヨシノ60年寿命説には根拠がありません
・・・・ですって。迷います。
染井吉野はタネができないので クローン技術で増やしているそうです
そのために短命とされますが 適地で大事に手入れされれば 長命なのかもしれませんね
ワタシ的には 華麗な染井吉野より 渋い山桜の方が風情があって 好きです
むかし小学校の入学祝に桜の苗木をいただきました。3年で掘り起こして捨ててヒンシュクをかいました。
大事に育てた家では今では家屋より大きく育っています。
桜は城址公園、ながい堤防、山の公園、学校の校庭がよく似合います。
団地では数年に1度 街路樹をどうするか が問題になります
市は年間1千万円の剪定草刈費用に悩み 街路樹脇の住民は大量の落葉に困り 緑絶対派はゼッタイ伐るな と怒ります
私は 宅地の木々が道路にはみ出すほど成長したんだから 「路線によっては」一斉伐採派です
後は手入れが簡単な潅木にしたら という意見ですが
緑派には叱られます
緑派は掃除は役所がするもんだ と信じてます
役所は間に立って枯木状態
勉強も決断もしないまま担当者が交代し また問題になる の繰り返しです ふぅ