林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

サラダ・ビューティ

2017-06-26 | 高麗便り

たまにはちゃんとした昼食を食べたい、と思ってたところへ、山じぃから電話があった。

  いま多峯主山にいるけど、寄っていい?

  うん。いい店があるから、お昼はそこへ行こう。

と返事した。

いい店とは、猫額亭から徒歩20分くらい先の「日月堂」だ。
日月堂は一応パン屋ということだが、高麗の里としてはやや高めの昼食ができる。
何よりもすばらしいことは、客席が高麗川の崖の上にあることだ。

それに、もっと素晴らしいことは 、素敵な女性が開発したサラダが出ること。
この店のブログでそれを知り、山じぃからの電話で、これを是非食してみたい、と咄嗟に思いついたのだ。

  

注文した「季節野菜とチキンのクリーミー梅ソースピザ」はいわゆる絶妙だった。
ワイングラスで飲む、川越産の地ビールは日本全国のキリンビールと微妙に違っていた。
新しくメニュウに加わったサラダは、こだわりのゼッピンだった。

この店のスタッフは、鄙には稀な美形揃いである。
おばば好みの、細首なで肩のウエイター君に、

  この美味しいサラダを創作した、美しいヒトはいつもいるの?

  はい、店内のカウンターで働いてます。

そこで用を足しに行くふりをして、マドンナに近寄り、

  あのぅ、音入れはどこでしょぅか?
  
・・ややや、あなた、このお店のブログに出てたヒトでしょ。
  写真も素敵だけど、実物のほうがずーっとキ・レ・イ。
  あ、そうだ。サラダ、美味しかったですよ。

マドンナはにっこりし、じじぃの使い古した心臓が跳ね上がった。
そのまま、音入れに行かず崖上の席に戻ったから、もしかすると不審者と思われたかもしれない。

床下の高麗川からは爽やかな風と、河鹿蛙のカラコロという涼しい鳴き声が上がって来る。
ふたりのじじぃの午後は、それだけで幸せだった。

  

  3点の写真は、日月堂さまのブログ(5月30日6月20日から無断でお借りしてます。
  ご本人の写真は敢えてお顔を隠しました。ブログでお確かめくださいませ。

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