椎名誠写真展がある品川駅で降りた。駅構内のショッピング街は賑わい、海側には高層ビル群が並んでいた。
そこは贅沢な店が並ぶ一日楽しめそうな街になっていた。百貨店が売れないわけである。
新幹線連絡口に迷い込み、紆余曲折しキャノンタワーへ行けた。
学生時代から品川駅は乗換駅で、山側の配送センターで夏、1ヶ月ほど働いた時以外に駅を出たことはなかった。
品川プリンスはまだ無く、竹田宮邸を転用した高輪プリンスは学生風情が入れるホテルではなかった。
昭和30年代、アンモニア臭い品川駅は年末になると異様な雰囲気になった。帰省客の長い行列ができたのだ。
ホーム上の、体育館のように広く、地下道のように薄暗い待合室には人が溢れていた。現在よりくすんだ服装の、静かな群衆は不気味だった。
その後、駅構内は長期工事が、海岸側では高層ビルの建設が始まった。
湘南ライナーを使うようになり、品川駅で乗り換ええることは無くなった。
品川駅はガラリと変わった。まさに隔世の感がある。あの頃から隔世のアイダがあったのだ。
海側と駅構内を歩き回り、腹が空いたので構内にある中華「多謝」で味噌らーめんを。
630円で美味かった。味噌は変わらないようだ。
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