第二弾のアルバム、12x5からわずか5ヶ月のインターバルで3枚目のアルバム、The Rolling Stones,Now!!が1965年の2月にロンドン・レーベルから発売。
まだR&Bのカバー曲が12曲中7曲とアルバムの半分以上を占めるのであるが、このアルバムからシングルカットされたジャガー・リチャードのオリジナル、Heart Of Stoneはそこそこヒットしストーンズのオリジナリティーが徐々に現れて来たというところであろう。
一方日本では、アメリカ編集盤に準拠したサード・アルバム、The Rolling Stones, Vol.3が登場。即ち収録曲はアメリカ盤と同じ12曲で曲順も同じ。
(タイトルは単にTHE ROLLING STONES Vol.3で帯には注目の最新アルバムはこれだぁ 〜!!と記載された)
でもやっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。
今回はストーンズのメンバーのガール・フレンド事情なる記事がライナーに。
女性週刊誌のゴシップ記事の様な内容に驚く。
ただ60年代当時と言えば海外旅行は金持ちが利用するだけで、一般的には海外の情報は雑誌やテレビのニュースぐらいでしか知り得ない。
若い女性ファンの関心を掴むには、音圧がどうとか使用ギターのモデルがこうとかではなく、バンド・メンバーに関するこの手の情報を書き込むことが必須であったと容易に考えられる。
ビルとチャーリーは既婚。
ミックのガールフレンドの正体は秘書、ブライアンのガール・フレンドはモデル。そして、ケイス、否!キース・リチャードもソフィア・ローレン似のどこかのお嬢さんと付き合っているらしいとの事。
まあ、はっきり言ってどうでもいいって気はするのだが...