ストーンズの英米日間のアルバム編集合戦は1967年前半に出たBetween The Buttonsを最後に一応収束する事になる。
日本盤はアメリカ盤と少し異なる収録曲の英盤仕様で発売され、表ジャケのデザインは日本盤だけアルバムタイトルとバンド名の表記がデカデカと。
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(ストーンズの面々には全く場違いに映るゴルフ場でのフォト・セッション)
同年末に出たTheir Satanic Majesties Request世界統一規格のアルバムが出てこの手の混乱は治るかにみえたものの、そうは問屋が卸さない。
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ストーンズの場合はベスト・アルバムに関しては自由度が高くそれ以降も各国で独自編集され多くの種類が出されたのである。
ビートルズの現役時代は、サージャント・ペパーズ以降はアメリカ編集のマジカル・ミステリー・ツアーが後年オリジナル盤として認識されたこともあって、発売形態はベスト盤も含めて割と統一があった。ただし、アメリカ編集のヘイジュードは禁じ手破りだった様な…
それでは代表的な各ベスト盤でも眺めてみよう〜
ストーンズ最初のベストアルバム、Big Hits(High Tide And Green Grass)。アメリカでは66年3月に発売、イギリスでは66年11月にジャケ違いかつ収録曲も変更されて発売。
日本でも英盤の収録曲で発売されたが、表ジャケのデザインは英盤だけど裏はアメリカ盤を採用するサービス度は満点。
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(英盤の表ジャケ・デザインを使用)
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(裏はアメリカ盤の表ジャケ・デザインを使用)
しかしそれよりも先の同年の8月にザ・ローリング・ストーンズ・ゴールデン・アルバムなる日本独自編集のベスト盤が発売された。
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(ブライアンのティアドロップ型ヴォックス・マークIVがユニーク)
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(アメリカ編集のFlowersが1967年7月に突如登場!)
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(これが当時ロンドンでの最先端のファッション?)
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(1969年に出たブライアン追悼のベスト・アルバム、Through The Past, Darkly。ジャケのデザインは英米日共通、しかしアメリカ盤は選曲が少し異なる)
これ以外にも各国でベスト盤がバンバン発売され、日本でもファンによるリクエストを参考に制作されたアルバムもあるみたい。
てな事で、程度の良い初回帯付き盤のレコード収集の完クリ目指すコレクターにとっては中々ハードルの高い作業となり、大量の諭吉さん緊急出動になるのは間違いない。