バンドは既に解散したにも関わらず、十年刻みで結成何十周年と銘打ち何度も同じ音源を紙ジャケ、最新リマスター、禁断のリミックスやその他企画物、さらには様々なメディアを用いて何度も熱烈ファンに商品を買わせるのがビートルズ商法とすれば、ストーンズ商法はさらにその上をいくことになる。
それはバンドを長きにわたって生き永らえさせ、新譜がなくとも既存の曲を収録したライブ盤を出すことによって販売カタログをさらに膨らまさせる手法である。
特に2011年ストーンズは過去にブートで出ていたライブ音源を正規で販売出来るレベルに仕上げ、オフィシャル・ブートレグ・シリーズと称して過去のライブ音源を出し始めた。
その第一弾としてBrussel Affairなるタイトルの1973年のヨーロッパ・ツアーからのライブ音源で、丁度スタジオ・アルバム、Goats Head Soupを出した頃のものがネットのサイトからのダウン・ロード限定で発売され、FLACフォーマットによるハイレゾ音源が珍しく購入をしてみた。
そしてその数ヶ月後、今度はS.E.A.T.(Seventy Eight America Tour)でのライブ盤が発売された。それは78年のライブで、丁度アルバム、Some Girlsが出た頃のライブ音源だった。
ただその当時持ち合わせが無かったので購入しなかったものの、その数年後、某通販サイトで豪華ボックス版が定価の半額以下で投げ売りされていたので話のタネに買ってみた。
それが、このSome Girls(Live In Texas ’78)である。
(曲のタイトルが少々卑猥な響きがあるので、Star Starって変えたのにここでは何故かStarfuckerに戻っている)
2枚組LPにCD、DVDにBlu-Rayと4本立てのセットの豪華版。
78年7月18日、テキサス州のフォート・ワースでのコンサートの音源だった事からLive In Texasと銘打たれた。この会場実は3000人程度収容のストーンズにしてみれば小規模の会場で行われたそうな。数万人も入るようなアリーナでのコンサートとなればバンドと会場が一体になるのは結構難しく、かえって小規模の会場の方が観客全員にしっかり聴いてもらおうとバンドとしても気合も入るのでは…
てな事で久々の彼らのライブ音源楽しんだ。
ただこの後もどんどんライブ盤出てくるのよね。
もうついていけないって感じで、そろそろこの商法も手仕舞いしてもいいんじゃね?
と思いきや、またもや、でっ、でっ、出た~
1977年カナダのトロントにある300席の小さなクラブ、エル・モカンボでのシークレット・ライブ・コンサート!
これって1977年のライブ・アルバム、Love You Liveのサイド−3の音源の拡張版って感じですかね。
まだまだこの商法続くみたい...