早いもので今日から4月。ただ今日は風が心持ち強く感じ、肌寒い一日だった。
ところで4月と言えば、1969年のバンド結成時からの唯一の生き残りだったラスティー・ヤングがちょうど1年前の4月にこの世を去った。
カントリー・ロック・バンドのポコは結成当時の中心メンバーだったジム・メッシーナとリッチー・フュ-レイが相次いでバンドから去り、のちにバンド内のソング・ライターの一人であったティモシー・シュミットがイーグルスに引き抜かれ、更にドラムのジョージ・グランサムまでもが脱退しバンドの存続が危ぶまれた。
脱退したジムの代わりにサード・アルバム、From The Insideから加入したポール・コットンは残った盟友ラスティーと絆をより深め新たに2名の英国人ミュージシャンを補充し再起を図る。
そしてその答えが1978年のスタジオ·アルバム、Legend。何とこのアルバム全米14位まで上り詰めゴールド·アルバムに認定され、ポコ史上の最も売れたアルバムとなった。
ラスティー作、ラスティーの歌うCrasy Loveがシングルカットされ、これもポコ最大のシングル・ヒット(全米17位)となる。
(1979年の再発盤、1978年のオリジナルはABCレーベルから発売されたが、その翌年にABCはMCAレコードに買収された。)
バンドはその後もメンバーを入れ替え存続して行くこととなる。
ところが昨年何故かラスティーの後を追うかのようにポールもその2ヶ月後に亡くなってしまった。
残ったメンバーがポコを存続させるどうかは定かではないが、ラスティーとポールのいないポコは私にとってはやっぱりあり得ない。
ただ心の中でカントリー・ロック・バンドのLegendとして彼らの名は残っていく。