一般世間との波長が合わずやっていることが中々理解されないお馴染みキンクスの1971年の10枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Muswell Hillbillies。
パイ(英)・リプリーズ(米)との契約がきれ、新たに契約したRCAからの第一弾。
レイとデイブのダイビス兄弟が生まれ育ったノース・ロンドンの場末と言えるマスウェル・ヒルを題材にしたアルバムで、彼らの母国イギリスよりはアメリカの南部あたりの雰囲気が漂い、英国のビート・バンドがこれやるか~って感じの不思議なアルバム。
英米どちらもあまり売れず残念な結果となり、キンクス、痛(つう)!ってなった方々も当時いたかもしれないが、キンクス通な人には中々好評を持って向かい入れられたと思う。
次もこの路線で行ってくれたらと言う思いがあったものの、さすがひねくれ者のレイ・デイビス、思い叶わず凡人の私などには考えも及ば無い展開となっていく。
それでもキンクスの作品ではこのアルバムは中興の祖とでも言える存在ですかね。(あくまで個人的な感想です)
思い出深い古い街並みはやがて解体される運命に。